不動産を売却する際には、注意しておきたいポイントがあります。ここでは、うっかり見落としてしまいがちな注意点をいくつかご紹介します。
不動産の売却には費用がかかることを知っておく

不動産を売却しても、売却代金がすべて手元に残るわけではありません。
不動産の売却には諸々費用がかかります。また、物件や売却する手段によっても必要となる費用は異なります。
売却にかかる費用の例
- ・仲介手数料
一般的に、不動産業者の仲介として売買契約をする物件では仲介手数料がかかります。 - ・印紙代
不動産売買契約書には、印紙税法に基づき、契約金額に応じた収入印紙を貼ることとなっています。通常、印紙代は売主および買主の折半となります。 - ・抵当権等抹消費用
売却する物件に、抵当権など所有権以外の権利などが設定されている場合は、買い主に引き渡す前に抹消しなければなりません。この費用は権利の種類や数によって異なります。 - ・建物解体費用
古家がある土地を更地に戻して引き渡す場合には、建物の解体撤去費用がかかります。 - ・譲渡所得税
不動産を売却した場合にはその利益の発生に基づいて、譲渡所得に対する所得税および住民税がかかります。
購入希望者の内見時の注意点

不動産を売却するとなると、購入希望者の見学はつきものです。
希望者の数は物件や時期によって違いますが、多い時では10組以上の内見者が来ることもあります。
購入希望者は不動産業者とともに家を訪問するのが一般的です。
内見では購入希望者から質問されるケースもありますが、その場合には誠実な対応をするように心がけましょう。良く見せたい、売りたいという気持ちが強くなると、何かセールストークになってしまい、相手に対しての印象も良くありません。
セールストークは不動産業者の営業担当に任せて、あくまで質問に応えるというスタンスが健全です。
また、内見時の注意点として外せないのが、住まいをきれいにしておくことです。
内見者は「これから住む家になるかもしれない」などと期待感をもって訪れますし、そこでの第一印象が購入を左右するといっても過言ではないでしょう。
この場合、リビングなど部屋はもちろん、玄関や庭といったあたりにも目を配りたいところです。内見がいつあっても慌てなくてすむように、日頃からマメに掃除や整理整頓を心がけておきましょう。