2024年最新のマンションの売却相場について解説!相場の調べ方や、価格を左右する要素(築年数や間取りなど)、また地域や区ごとの相場の差もお伝えします。マンション売却の流れも併せて紹介するため、「マンション売却を検討している」「マンションをなるべく高く売りたい」という方はぜひご覧ください。
【2024年】首都圏におけるマンションの売却相場の現状は?
首都圏主要都市におけるマンションの売却相場で、最も高いのが東京都です。売却相場が約6,000万円と、神奈川県を除く他の主要都市に倍近くの差をつけています。
さらに、東京都から近い神奈川県の売却相場も約4,000万円と、他の都市と比較すると頭一つ抜けている状況です。
相場が最も安いのは北海道で、2,000万円程度となっています。そのほか地方都市では、約2,500万円~3,000万円と大きな差はありません。
また、関東圏から遠い地方都市であっても、北海道を除く大阪府・愛知県は関東圏とほぼ変わらないことがわかります。
マンションの売却相場は今後も上昇傾向が続く
今後もマンションの売却相場は上昇傾向が続くと考えられています。これは、低金利や円安による海外投資家の不動産投資が活発に行われていることが主な要因です。
一方で、世界経済成長の鈍化や戦争・紛争による経済情勢の悪化など、価格減少の要素も懸念されています。
国内においては、少子化や高齢化などの人口動態の変化や、金融政策による住宅ローンへの影響などが需要の減少に繋がり、売却相場を下げる可能性も考えられるでしょう。
そのため、マンションの売却を検討する際は、上記のような国内外のさまざまな要因を踏まえたうえで、戦略を立てることが求められます。
マンションの売却相場が変動する4つ要因
マンションの売却相場が変動する要因にはどのようなものがあるのでしょうか。結論、マンションの相場の変動に影響を与えやすい要因は、以下の4点です。
・低金利、高金利
・インフレ、デフレ
・季節(春・秋に価格が上がる傾向)
・新しい交通網の整備や再開発プロジェクト
低金利時には、住宅ローンが組みやすいため、需要増によって相場が上がる傾向にあります。さらに、インフレ時には物価上昇による、不動産価値の押し上げも考えられるでしょう。
そのほかにも、不動産市場が活発化する春と秋に相場が上がりやすい季節的要因もあります。新しい交通網の整備や再開発プロジェクトなどが、不動産価格の上昇に影響を与えるケースもあるでしょう。
都市開発などは数年単位で行われるため、先を見越した状態で売却を検討しなければなりません。
【参考】東京23区・武蔵野市のマンション売却相場を見る
マンションの売却相場が最も高い東京ですが、東京の中では相場の差はどのくらいあるのでしょうか。
ここでは、東京23区のマンション売却相場をご紹介します。売却相場を知りたい区をクリックして確認してみてください。
※価格は条件により変動するため、あくまで参考としてご利用ください
所有しているマンションの売却相場を調べる方法
現在、所有しているマンションの相場は一番気になるところでしょう。相場は条件により変動するものの、調査によって売却相場を把握できます。
以下の3つの方法から、所有マンションの相場を調べてみましょう。
・インターネットで周辺エリアの売り出し価格や成約価格を調査する
・複数の不動産会社に査定を依頼する
・国土交通省の「土地総合情報システム」を利用する
インターネットで周辺エリアの売り出し価格や成約価格を調査する
インターネットを通じて、周辺エリアの売り出し価格や成約価格が調査可能です。
所有する不動産の条件を入力して、無料で簡単な査定を受けられるホームページもあります。また、売却を検討しているマンションの地域に強い不動産会社のホームページで調べるのもおすすめです。
インターネットで調べるだけでもおおよその売却相場を調べられるため、まずはこちらを試してみるのがよいでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産会社に査定を依頼することで、より正確な売却相場が分かります。このとき大事なのが、複数の会社に査定を依頼することです。
不動産会社は特徴や強みによって査定の基準が異なるため、それぞれの不動産会社の相場を比較してみるのがよいでしょう。会社ごとの価格を見比べることにより、より正確な相場を図れます。
他社と比較して査定額が極端に高い/低い場合は、慎重に判断しなければなりません。成約件数なども併せてチェックすることで、信頼できる不動産会社を見つけられるでしょう。
国土交通省の「不動産情報ライブラリ」を利用する
国土交通省が提供する不動産情報サイト「不動産情報ライブラリ」を利用することで、地図や地域名から不動産の取引価格、地価公示などが調べられます。
不動産価格の情報や概況がわかるうえ、公的機関が提供するサイトのため信頼性が高いことが特徴です。
マンションの査定を依頼する流れ!査定方法は3つ
査定とは「物件がどれぐらいの価格で売れそうかを算出してもらう手続き」のことです。
マンションの売り出し価格を決めるためには、査定価格を把握しなければなりません。
査定の主な流れは以下の通りです。
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 査定の日程を決める
- 現地調査する
- 査定結果を比較し、契約する不動産会社を選ぶ
最適な売り出し価格を見極めるためには、複数の会社に査定を依頼することが大切です。複数の査定結果を比較すれば、所有するマンションの客観的な価値が見えてくるでしょう。
不動産会社によっては担当者と合わないケースもあるため、複数の会社を利用して、選択肢を確保するという意味でも重要です。
AI査定
人工知能が過去の取引事例のデータを用いて査定を行う方法。手軽かつスピーディーに査定が受けられるうえ、不動産会社とのやり取りが不要で煩わしくないのがメリット。一方、取引事例の多さによって査定の精度に影響が出る。
簡易査定(机上査定)
現地調査を行わない査定方法。物件の住所や間取りなどの一定の情報を伝えるだけで気軽に査定が受けられる。あくまで簡易的な査定でもあるため、査定額は参考までにとどめる。
訪問査定
不動産会社の担当者が現地調査を行う査定方法。室内や共用部、周辺環境など、より詳細で具体的な情報も査定の対象となる。正確な査定を把握したい際に適しているが、調査には時間がかかる。
マンションの査定価格を左右する4つの観点
マンションの査定を依頼した場合、査定価格はどのようなポイントを見て決められるのでしょうか。
結論、以下4つの要素が査定価格に影響するといわれています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・立地条件
・築年数
・間取りと広さ
・地域の需要とバランス
立地条件
駅近など交通の便が良い場所にあるマンションは、通勤や通学の利便性が高く評価されやすいです。「駅から徒歩圏内」「複数の路線が乗り入れる駅」「急行が止まる」など、交通の利便性が高いほど需要が高まります。
交通の便だけでなく、周辺環境も重要で、閑静な住宅街や近くに公園や商業施設があるなど、快適に生活が送れるエリアも人気です。
治安の良さや教育環境も考慮されるため、学校や保育園が近くにあることも、プラスに評価されるでしょう。
築年数
築年数が新しいほど、建物の状況が良好なため、高い価格で売却されるのが一般的です。しかし、都心部では、築年数が古くても、立地の良さから高値で取引されるケースがあります。
そのほかにも、建物の耐震性や断熱性など、設備の更新状況が重視されることもあります。定期的に修繕が行われている物件は、比較的高い価格で売却されることが多いです。
間取りと広さ
部屋の間取りや広さは、ターゲット層の家族構成によって需要が変化します。例えば、ファミリー層には3LDK以上の広めの間取りが好まれ、単身者やカップルには1LDKや2LDKが人気です。
どちらにしても、部屋の中心となるリビングが広く、収納スペースが充実している物件は、高く評価されやすいでしょう。
地域の需給バランス
人気の高いエリアでは、不動産の需要が高く供給が追いついていないため、相場が上昇しやすくなります。地域ごとの人口動態や新築マンションの供給状況を把握して、お住まいの地域の需給バランスを見極めることが重要です。
さらに、地域の経済状況やインフラ整備の進展状況も需給に影響を与えます。新しい鉄道や高速道路が開通することで、地域へのアクセスが向上し、需要の増加に繋がるケースも少なくありません。
マンションをなるべく高く売却するコツは?
マンションの立地や間取りは変えられませんが、いくつかのコツを知っておくだけで、少しでもマンションを高く売却することが可能です。コツを把握して、満足のいく価格でマンションを売却しましょう。
値下げを考慮し1割増しの売却価格に設定する
マンションの売り出し価格を、相場よりも高めに設定するのがポイントです。目安としては、相場の1割程度高く設定してください。
最初から安い価格を設定すると、値引き交渉があった際に、さらに安い価格で売却することになってしまいます。そのため、値引きを前提にした売り出し価格を設定するのが大切です。
また、事前に値引きできる範囲を決めておくなど、段階的な価格設定をしましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産会社によって査定基準が異なるため、同じ物件でも査定結果に差が生じます。1社のみに査定依頼を絞ってしまうと、極端な査定結果が出されて、適切な売却価格を見極められません。
複数の会社に依頼すれば、査定結果を比較して、売却物件の客観的な価値が見極められます。複数の査定結果および査定の根拠までしっかりと目を通したうえで、不動産会社を選びましょう。
魅力的な写真でマンションの良さをアピールする
マンションを購入する際に、部屋の写真を重視する人も多いため、魅力的な写真でアピールすることが大切です。写真撮影はプロのカメラマンに依頼しましょう。
どれだけ間取りや立地に優れていても、薄暗くて清潔感の欠けた写真だと、候補から外される可能性が高くなってしまいます。
撮影は、日当たりの良い日時を選んで、明るく開放感のあるイメージで撮影するのがポイントです。さらに、清潔感を出すために不要なものを処分して、部屋を綺麗に掃除しておきましょう。
部屋に清潔感があると、写真で確認するときだけでなく、内覧時にも好印象を与えやすいです。
相場と一緒に確認しておきたいマンション売却の流れ
マンションを売却するときは、売却相場だけでなく、マンション売却の流れもしっかり押さえておくことが、売却を成功させるために非常に重要です。あらかじめ、マンション売却の大まかな流れを確認しておきましょう。
マンションの売却は主に以下の流れで進みます。
- マンションの査定を依頼する
- 不動産会社を選ぶ
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 売却活動を開始する
- 買主と売買契約を結び、引き渡す
- 不動産会社に仲介手数料を支払う
マンションの査定は、不動産会社との契約を結ぶ前に行います。契約を済ませたのちにマンションを売り出し、買主が現れたら売買契約を結びます。契約後、買主にマンションを引き渡せば売却完了です。
一般的にマンションの売却は準備から引き渡しまで5〜6ヶ月かかります。そのため、売却を予定している時期の、前後1〜2年の相場変動を考慮することが重要です。
マンション売却の相場に関するよくある質問
Q.不動産会社に査定を依頼したところ、相場より低い売却価格だった。どうして?
売却価格が低くなる要素として、「駅や商業施設から遠い」「築年数が古い」「需要のある間取りでない」などが挙げられます。
査定基準は、不動産会社によって異なります。複数の不動産会社に査定を依頼し「なぜこの価格なのか」といった根拠を直接聞くことも大切です。
Q.相場通りの販売価格で買い手がつかない場合に考えられる理由は?
マンションの周辺エリアに競合物件が多い場合には、相場通りの販売価格では売れにくい場合があります。これは、相場通りの価格でも、競合物件が多いことで、より割安な物件が現れてしまうことが原因です。
また、前述のようにマンションの立地条件や築年数がネックになっている場合もあります。売却の時期を見極める、価格を見直すなどの対策が必要でしょう。
Q.売却相場が大幅に下がる築年数のラインはある?
一般的に築11年以降・築26年以降で大幅に売却相場が下がる傾向にあります。
前述のとおり、築年数は新しいほど値下がり率は低いため、高値でのマンション売却を目指す方は、築10~20年以内での売却がおすすめです。
Q.マンションに住みながら相場通りの価格で売却できる?
マンションに住みながらでも、相場に近い価格での売却が可能です。常に家を綺麗に保ち、生活感を出しすぎないようにしましょう。
居住中のメリットを活かして、内覧者が具体的に生活をイメージできるような部屋を作ることが大切です。
マンションの売却相場を把握しておこう!
マンションの売却相場は、立地や築年数、間取りなど、物件の具体的な情報だけでなく、住宅ローンの金利や周辺環境の変化など外部要因も影響を与えます。より高くマンションを売却するためにも、高く売るコツを把握しておきましょう。
マンションの売却はタイミングが非常に重要となるため、早めに検討を開始して、計画的に売却を進めることが大切です。
マンションの売却に関して、必要な事項を自分で調べて進めていくのは大変でしょう。中古物件の売却査定や価値向上の戦略は、実績のあるプロにお任せするのがおすすめです。
住建ハウジングは、マンションの売却に関して、以下の3つの強みを持っています。
強み1:東京都内にこだわり続けた揺るぎない実績
強み2:物件の魅力を最大限に引き出すノウハウ
強み3:業界トップクラスの集客力とネット番組の圧倒的な反響
1977年から不動産売買のプロとして積み重ねてきた信頼と、物件の価値を高めるノウハウが魅力です。マンションをより高く、スムーズに売却したい方は、お気軽に住建ハウジングへお問い合わせください!