快適ですてきな部屋をつくるには?家具レイアウトのコツをご紹介

テレビや雑誌では、毎日のようにおしゃれな家具が紹介されています。
しかし、そのような家具を買って配置したからといって必ずしもすてきな部屋ができるとは限りません。
どんな部屋でも、家具のレイアウトによって印象が大きく変わるものです。
レイアウトには基本的なルールがあり、そのルールを守っているかどうかによって暮らしの快適さが違ってきます。
今回は、実際に部屋のレイアウト成功例や失敗例をふまえながら、すてきな部屋をつくるためのコツを見ていきます。

部屋のレイアウト成功例

まずは、成功例から確認していきましょう。
インテリアをコーディネートするときは、配置する家具に使われている色や見える床面の面積、家具の高さ、通り抜けが可能な通路があるかどうかがポイントになります。

白やベージュなどの明るい色でまとめる

開放感のある空間をつくるためには、部屋に配置する家具の色がポイントになります。
白やベージュなどの明るい色は「膨張色」と呼ばれ、大きく膨らんだ印象を与える効果があります。
つまり、白に近いカラーを基調として部屋をコーディネートすると、広がりのある空間をつくることができるのです。

床面を多く見せ、空間を意識して家具をレイアウトする

部屋に広がりを持たせるには、空間の使い方が重要なポイントです。
家具を配置するときは、なるべく床面を多く見せるようにしましょう。
家具で隠れる床面積は、空間全体の3分の1が理想。床が見えるスペースが少なければ少ないほど、圧迫感を感じる部屋になってしまいます。

背の高い家具を置かない

部屋を広く見せたい場合は、なるべく背の高い家具を置かないようにしましょう。
狭い部屋の場合、家具を上に積み上げてしまいがちですが、家具の高さが高くなればなるほど圧迫感が増していくため、目線の高さよりも低い家具を配置するのがベスト。
特に、フレームが細く、壁のラインに沿ったようなデザインの家具を選べば、すっきりとした印象の部屋をつくれます。

一直線の通路をつくる

広さを感じられる部屋づくりに欠かせないのが、空間を一直線に通り抜けられる通路です。
部屋のなかに廊下のような空間をつくることで開放感が生まれ、その先に開口部があればより一層広がりを感じられる部屋になります。
空間にゆとりを持たせるために、なるべく不要な家具を置かないという判断も必要です。

部屋のレイアウト失敗例

次は、失敗例を見ていきましょう。
成功例とは逆に、家具の色や床面のスペース、家具の高さ、動線を意識せずにコーディネートした例を挙げていきます。

黒っぽい色を使ってレイアウトをつくる

「黒いインテリアはかっこいい」というイメージだけで黒や茶色などの暗色を使ってしまうと、部屋が狭く見える原因になってしまいます。
黒っぽい色は「収縮色」と呼ばれていて、小さく引き締まった印象を与える効果があるからです。
広々とした部屋をつくりたいのであれば、なるべく白っぽい色を使うようにしましょう。

床面が少ししか見えないほど家具を配置し、空間が狭く見える

部屋の床面を覆いつくすほど多くの家具を配置したり、赤や黄などの濃い色のラグやソファを置いてしまったりすると、それだけで部屋が狭くなったように感じてしまいます。部屋のレイアウトを考えるときは、なるべく家具を少なくし、床が見えるスペースを多く確保するとよいでしょう。

背の高い家具を使って圧迫感のある部屋にしてしまう

背の高い家具は圧迫感を与え、部屋を狭く感じる原因のひとつになります。
部屋のレイアウトを考えるときは自分の目線よりも低い家具を配置するようにし、広々とした印象の部屋をつくるように心がけてみましょう。

一直線に通り抜けられる通路がない

空間に“抜け”がないと、部屋を狭く感じさせてしまうことに。
部屋をレイアウトするときは家具の配置に気をつけ、一直線に通り抜けられる通路を設けるようにしましょう。

快適に過ごせる部屋づくりのコツ

同じ家具であっても、レイアウトの工夫次第で暮らしやすさや部屋のイメージが違ってきます。ここでは、快適に過ごせる部屋づくりのコツをご紹介します。

動線を意識する

部屋のなかを移動する動線がシンプルになるようにレイアウトを工夫してみてください。
作業効率の低下やストレスがおさえられ、快適な住空間になる可能性が高くなります。

視線が抜けるレイアウトにする

ソファに座ったとき視線の先に庭があるといったように、視線が抜ける工夫がされていると部屋を広く感じることができます。
目線よりも低い家具でそろえる、背の高い家具は壁際に置くなどの方法でも工夫できます。

自然に視線が集中する場所(フォーカルポイント)をつくる

たとえば絵画のように、部屋に入ったときに自然と視線がいくものがあるだけでメリハリのある空間が生まれます。
「なにか物足りない」と感じたら、一つ視線が集中するコーナー(フォーカルポイント)を演出して見せ場をつくってみましょう。
フォーカルポイントへの視線を意識してレイアウトを考えることで、インテリア全体に落ち着きも生まれます。

家具の色を統一する

さまざまなデザインの家具が部屋のなかにあっても、すべてに同系統の色を使っているだけで統一感が生まれます。

鏡や遠近法を利用する

絵を描くときは、手前のものを大きく、奥のものは小さく描きます。
これは空間の奥行きを表現する遠近法という技法ですが、部屋に入ったときの目線の向きにあわせて家具の高さを低くしていくと、空間を広く見せることができます。
また、鏡は空間が続いているように錯覚させる効果があるため、部屋を大きく見せられます。

まとめ

部屋の大きさを変えることはできませんが、限られた空間のなかで家具の色やレイアウトを工夫していけばすてきな部屋をつくることは可能です。
動線を意識したり、視覚効果などを上手に活用したりして、暮らしやすい部屋をデザインしてみてください。

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