家を買うタイミングを見極めよう!購入のきっかけや購入前に抑えておきたいポイントを解説

家を買うタイミングを見極めよう!購入のきっかけや購入前に抑えておきたいポイントを解説。 家を買うタイミングはライフステージの変化や世帯年収、年齢や住宅ローンの金利変動などさまざまです。本記事では、ライフステージで見るきっかけや家の購入で成功するためのコツを解説します。購入前に検討しておきたい家の条件についても解説しているので、家の売却・購入を検討中の方は参考にしてください。 家を買うタイミングは主に6つあります。

1.ライフステージの変化

ライフステージの変化は家を買うタイミングとして最も代表的です。

ライフステージとは、人生を節目で区切った各段階のことをいいます。例えば、結婚や出産、子どもの独立や世帯主の定年退職など、さまざまな節目で家の購入を検討する人が多い傾向にあります。

2.世帯年収や世帯主の年齢

世帯年収や世帯主の年齢も家を買うタイミングの一つです。令和3年に国土交通省が実施した「住宅市場動向調査」では、注文住宅や分譲戸建て住宅、分譲マンションなどを購入する世帯主の年齢は30歳代が一番多いとであることが分かっています。

30歳代は収入が安定し始める年代であり、定年までに住宅ローンを完済できる年齢的な余裕があります。金融機関においても、年齢は重要な調査項目の一つとされていることが多いです。

ただし、30代で住宅ローンを組むには、ローンを返済していても生活できる年収があることが重要です。世帯主の収入だけで難しい場合には配偶者も働くなどして、世帯年収を安定させる必要があることに留意しましょう。

※参考:国土交通省|令和3年度住宅市場動向調査報告書

3.シーズン

家を安く買うためには、季節的な要因も考える必要があります。一般的には、家を買うときは「12月と4月を避けたほうがよい」といわれています。12月は固定資産税が決まることから年をまたぐ前に購入する人が多く、4月は新年度のスタートとともに引っ越しシーズンに突入するからです。

この時期は物件の需要が高まるため、年間を通じても家の価格が上昇するシーズンといえるでしょう。家をお得な価格で購入したいのであれば、不動産価格が高騰する12月と4月は避け、積極的に売主と価格交渉を行うと良いでしょう。

4.社会情勢・世界情勢

社会情勢や世界情勢も家を買うタイミングを大きく左右する要因です。円安や物価高、ロシアによるウクライナ侵攻などの情勢は、不動産価格に反映されやすくなります。

家の買いどきを見定めている人の中には、社会情勢や世界情勢から判断する人もいるでしょう。しかし、本当に買いどきなのかどうかを確実に見抜くことは難しいのが実情です。

不動産情報に限らず、市場の見通しを含めて情報を集めることは良いことではありますが、重視しすぎるのはおすすめしません。将来のことは誰にもわからないからです。さまざまな要因を複合的に捉えて検討するようにしましょう。

5.住宅ローンの金利変動や税制改正があったとき

住宅ローンの金利変動や税制改正があり、従来に比べて節税できる場合も、家を買いやすいタイミングです。例えば、2022年8に実施された税制改正では、住宅ローン控除が2025年まで延長されることが決定しました。

住宅ローン控除では、住宅ローンを返済中の人は原則として10年、特例措置の適用で13年の間控除が受けられます。節税をお考えの方にとって、住宅ローンの金利変動や税制改革があったときは不動産購入に最適なタイミングといえるでしょう。

6.その他のタイミング

他にも、次のようなタイミングが挙げられます。

● 家計の見直しをしたとき
● 周囲の人が家を購入したり引っ越したりしたとき
● 目標の貯金額に達したとき
● 35年ローンが組める年齢のうち

不動産価格は常に変動しているため、「気が付いたら高騰していた」「35年ローンが組めない年齢になってしまっていた」という事態に陥りかねません。

上記のようなタイミングで家の購入を決めたら、まずは不動産会社に相談すると良いでしょう。 家を買うきっかけは覚悟過程においてさまざまです。ただ、よく見られるのが以下6つのきっかけです。

結婚

家を買うきっかけとして最も多いとされているのが結婚です。家族が増えることや将来的に子どもができたときのことを見通して、新しい住居を探し始めるのは当然のことでしょう。

配偶者もともに働いている場合はペアローンを組むなどして、子どもが生まれる前に余裕を持ってローン返済を進めておくと安心です。

妊娠・出産

妊娠・出産のタイミングも家を買うきっかけとして多くみられます。子どもが生まれたらどのような環境で子育てしていくかを検討し始めるタイミングともいえるでしょう。

子どもが泣いたり走り回ったりしたときに「賃貸だと近所に迷惑をかけるかもしれない」と考慮して、戸建てを検討する人も多いです。妊娠・出産を機に家を買う場合は、子どもが大きくなっても長く住める家を探すのがポイントです。

親との同居や介護

高齢化社会が進むことで親との同居や介護を始める世帯も増えています。親との同居を目的に家を買う場合には、以下の3パターンから選択するケースが多くみられます。

● 共同スペースがあるタイプの二世帯住宅
● 完全分離型の二世帯住宅
● 完全同居

介護が必要な場合は、バリアフリーの家を検討することもある点には留意しておきましょう。

子どもの独立

ライフステージの中でも、大きな節目となるのが子どもの独立です。子どもの進学や就職などで手がかからなくなったタイミングも、家を購入するきっかけとなります。

場合によっては、子育て中は広い家に住み、子どもが独立するとひと回り小さな家を購入するケースもあります。夫婦だけ、一人だけといった暮らしに変わるため、生活しやすい家を探すと良いでしょう。

定年退職

定年退職したタイミングで今後の生活を見直し、家を買い替える人も少なくありません。人によって定年後の過ごし方はさまざまで、田舎に引っ越してのんびりとした生活を求めることもあれば、交通の便がよい地域に小さな家を建てて暮らす人もいます。

趣味を楽しむためのセカンドハウスとして家を購入するケースもあります。

老後への備え

老後への備えとして、家の購入に踏み切る方もいます。賃貸物件の場合、住んでいる期間は賃料を支払い続けなければなりませんが、持ち家の場合、ローンを返済してしまえば金銭的負担は少なくなるためです。

特に、貯蓄から一括で家を購入した場合には住宅ローンを支払う必要がないため、将来にわたり安心して済むことができます。

老後への備えとして家の購入を検討するのは、年齢を重ねた方だけではありません。若いうちから結婚しないと決めていたり、家族構成の変化を見越して早くから購入したりするケースもあります。

家の購入は人生の中でも一大イベントといえます。成功させるには、3つのコツをおさえておきましょう。

家を買うのに必要な費用を調べて予算を決める

家の購入を成功させるには、事前に費用を調べて予算を明確にすることが大切です。家の購入に必要な費用には、主に次の2つが挙げられます。

● 物件・土地購入費用
● 諸費用

諸費用には、登記費用や不動産会社への仲介手数料などさまざまなものがあります。詳しくは下の記事を参考にしてください。

ローン完済までの長期的なライフプランを設計

完済までの長期的なライフプランを設計しておきましょう。家の購入に伴って住宅ローンを契約した場合、長期間に渡ってローンを返済しなければならなくなります。

10年後、20年後ではなく、30年後、40年後という長期的な視点からライフプランを設計し、ローン完済に向けて準備を進めることが重要です。

自分に合った住宅ローンの選択

自分にあった住宅ローンを選択することも、家の購入を成功させるコツです。

住宅ローンには、金利が変動するタイプや金利固定タイプなどさまざまな種類があります。その中から自分に合っているローンを選ぶことが大切です。

購入後の生活を快適なものとするために、次に挙げる3つの条件を事前に検討しておきましょう。

「新築物件」か「中古物件」

まず、検討したいのが新築物件か中古物件かです。それぞれのメリット・デメリットを把握して、どちらが合っているかを検討してください。

新築物件のメリットは、最新の技術を用いて建築でき、快適な生活が送れる点です。ただし、新築の場合は中古物件に比べて費用がかさみます。

一方の中古物件は、予算を抑えたい方におすすめです。もとの家をリフォームして、内装や外装、設備を最新のものに変更することもできます。デメリットは、築年数が長いとメンテナンスが大変になり費用もかかるという点が挙げられます。

「一戸建て」か「分譲マンション」

一戸建てと分譲マンションについても検討が必要です。それぞれのメリット・デメリットを把握し、どちらが生活スタイルに合っているか検討しましょう。

一戸建ては土地も建物もすべて自分のものであり、住み始めてからも自分好みに手入れしていけるというメリットがあります。ただし、日々のメンテナンスは自分でやらなければなりません。

分譲マンションのメリットは、マンション内の管理・清掃を管理会社に任せられるという点です。一方で、大所帯の場合には手狭になることも考えるので、広さや設備も検討してください。

間取りや各部屋の使い道

ライフステージや家族構成の変化によって最適な間取りは変わってくるため、間取りや各部屋の使い道を事前に決めておくことも大切です。

長く住める家にするにはどのような間取りを選べば良いのか、子どもの独立などで各部屋を使わなくなった場合にどのような使い道が考えられるかなどをあらかじめ検討しておくことをお勧めします。

家を買うタイミングとして最も代表的なものが、ライフステージの変化です。例えば、結婚や妊娠・出産、子どもの独立などは住まいを見直すタイミングとして最適です。ただ、将来的な生活も見据えながらどのような家を購入すべきかを検討してください。

「TOKYO@14区」を運営する住建ハウジングでは、一戸建ての物件も多数ご用意しています。新築や中古などのご要望に応じて物件を絞り込めますので、ぜひお気軽にご利用ください。

投稿者プロフィール

石川充
宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士

1996年より大手不動産デベロッパー勤務。首都圏の新築マンション販売のプロジェクトマネージャーに従事。多くの物件の担当し、引き渡しまで一気通貫で経験。
その後ベンチャー系広告代理店にて不動産系クライアントのインターネット集客の支援を行う。
現在は広告代理業と併せ、老舗不動産会社として地域ニーズに合わせた事業を展開。

ABOUTこの記事をかいた人

宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士 1996年より大手不動産デベロッパー勤務。首都圏の新築マンション販売のプロジェクトマネージャーに従事。多くの物件の担当し、引き渡しまで一気通貫で経験。 その後ベンチャー系広告代理店にて不動産系クライアントのインターネット集客の支援を行う。 現在は広告代理業と併せ、老舗不動産会社として地域ニーズに合わせた事業を展開。