この記事では「不動産売却はどこに依頼するのがいいの?」とお悩みの人に、不動産会社の選び方や探し方について解説します。大手不動産会社と中小不動産会社の違いやそれぞれのメリット・デメリットについても触れているので、不動産の売却を検討している人はぜひ参考にご覧ください。
信頼できる不動産会社を選ぶ6つのポイント

不動産売却を成功させるには不動産会社選びが重要です。まずは信頼できる不動産会社を選ぶ6つのポイントについて解説します。
物件の売却実績が豊富
実績が豊富な会社は多くの成功事例を持っており、売却のノウハウや市場の動向に精通しています。これは売却をスムーズに進めるための大きな武器となるため、できるだけ実績の多い会社を選ぶのがよいでしょう。
どのような物件を扱ってきたのか、どの地域での実績が多いのか、といった点もチェックします。自分が売りたい物件と似た売却実績がある不動産会社が理想的です。
物件と同じ地域に店舗がある
不動産会社を選ぶ際は物件と不動産会社の距離も重要です。物件と同じ地域に店舗がある不動産会社はそのエリアの特性や市場動向をよく理解しています。適切な価格設定や売却戦略の提案が期待できるでしょう。
距離が近ければ担当者が現地を訪れる頻度も高くなり、迅速で密なやり取りができる点もメリットです。
営業担当者の対応がよい
営業担当者の対応力は会社を選ぶ際の大きな指針です。親身になって話を聞いてくれるか、質問に丁寧に答えてくれるか、といった点をチェックしましょう。
信頼できる担当者がいることで不安や疑問をすぐに解消でき、売却活動を円滑に進めやすくなります。営業担当者の持つ提案力や交渉力も重要です。事前に価格設定や販売戦略の提案内容も確認しておくとよいでしょう。
インターネット広告に力を入れている
物件をより多くの人に知ってもらうためにはインターネットでの情報発信が必須です。物件の写真や動画をチェックして、効果的かつ魅力的な広告を作成している不動産会社を選びましょう。
その際、どのようなプラットフォームを活用しているかも確認しておくのがおすすめです。
広範囲にわたって広告を展開していれば、より多くの潜在顧客へのアプローチが期待できます。
査定額に根拠がある
不動産会社を選ぶ際は、査定額の根拠にも着目しましょう。査定額は不動産売却において非常に重要な要素です。根拠のある査定額を出してくれるかどうかでその会社を信頼してよいか判断できます。
根拠のない査定額を提示されても実際の売却価格にはなかなか結びつきません。過去の売却事例や現在の市場動向といった、査定額の根拠を説明できるかしっかりと確認しましょう。
囲い込みをしない
「囲い込み」とは、不動産会社が買主と売主の両方から手数料を得ることを目的として、意図的に他の不動産会社に物件を紹介しない行為のことです。囲い込みが行われると売却が遅れたり、適正価格での売却を妨げたりする可能性があります。
囲い込みを見抜くのは難しいのですが、レインズマーケットインフォメーションに売却物件を登録しているかどうかを見るのが1つの指針になります。専属専任媒介契約か専任媒介契約を結んだ不動産会社はレインズに物件を登録する義務があるため、レインズに登録しない、または登録してもすぐに抹消する会社は要注意です。
レインズマーケットインフォメーション
国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している不動産流通標準情報システムで、実際に売買が行われた物件の価格(成約価格)等の取引情報を検索することができる。
大手不動産会社と中小不動産会社の違いは?

いわゆる大手不動産会社とは、規模が大きく全国展開しているような不動産会社を指します。テレビCMやネットなどの広告も多いため、一度は目にしたことがある名前が多いでしょう。
中小不動産会社とは、大手の不動産会社を除く規模が比較的小さな不動産会社を指します。広告などの露出は少ないのですが、地域で地域に密着した営業スタイルをとっているため地域の人にはよく認知されている会社も多くあります。
仲介手数料に違いはあるの?
仲介手数料は法律で上限が定められており、大手と中小の間でその基準に違いはありません。上限は下記の通りです。
<仲介手数料の上限速算法>
売買金額が200万円以下 → 売買金額の5%(+消費税)
売買金額が200万超400万円以下 → 売買金額の4% + 2万円(+消費税)
売買金額が400万円超 → 売買金額の3% + 6万円(+消費税)
ただし、仲介手数料以外の費用やサービス内容については大手と中小で異なります。以下で、大手と中小の違いやメリット・デメリットを見ていきましょう。
大手不動産会社と中小不動産会社どちらがよい?一概にはいえない
物件売買の契約はご縁の部分も大きく、大手不動産会社と中小不動産会社のどちらがよいとは一概にはいえません。
たとえば、大手はネットワークが大きく売却交渉の機会は増えますが、多すぎてかえってマッチングが上手くいかない場合もあります。一方、中小は大手ほどのネットワークはないため交渉の機会は減りますが、地域に密着しているためその場所で探しているぴったりの買い手が見つかる場合もあります。
不動産会社を選ぶ際は大手か中小かに着目するのではなく、売りたい物件や自分の条件に合わせて選ぶことが大切です。
大手不動産社を選ぶメリットとデメリット
大手不動産会社のメリットはなんといっても認知度の高さと豊富な経験です。物件の露出度が高まることで売却のチャンスも広がります。
一方、デメリットは営業店が少ないことです。自身が売却したい地域に営業店がなかった場合、地域の情報が集まりにくいことや個別のニーズに対応しきれないことがあります。
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【口コミ】大手不動産会社のここがよかった!
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大手は資金力や認知度が高いことから、集客力の高さやサービスの充実度を評価する声が見られます。また、営業担当者の当たり外れが少なく、質が安定している点も高評価を得ています。
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【口コミ】大手不動産会社のここがいまいちだった…
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営業担当者の全体の質は安定しているもののマニュアル対応をする担当者が多く、親身な対応をしてくれないという声がありました。全国展開しているものの、エリアによっては担当者が地域の特性や事情にあまり詳しくないケースが多く、その点を指摘する声も見られました。
中小不動産会社を選ぶメリットとデメリット
中小不動産会社の最大のメリットは地域に密着している点です。地元の情報に精通しているため、地域特有のニーズに応じた提案ができます。また、マニュアルにとらわれない柔軟な対応や親身なサポートにも期待できます。
一方のデメリットは、知名度の低さからくる集客力への不安です。マニュアル対応でないぶん、担当者によって能力差がある可能性も考えられます。
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【口コミ】中小不動産会社のここがよかった!
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対応が親身で意見や要望をしっかりと聞いてくれる点を評価する声が目立ちました。地域密着の営業をしていることもあり、地域の特性や事情に精通している点をメリットに感じる方も多いようです。
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【口コミ】中小不動産会社のここがいまいちだった…
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親身な対応が期待できるものの、対応の質は会社や営業担当者による部分が大きいようです。また、大手ほどの資金力や知名度がないため、集客力を懸念に感じる方の声もありました。
中小不動産会社の探し方は?
中小不動産会社は広告などで目にする機会が少ないため、いざ探そうと思うと戸惑うこと多いのではないでしょうか。まずは事前に会社のホームページやSNSなどで活動状況を確認しておくことをおすすめします。口コミなどが読める地域のコミュニティサイトで情報を集めるのも効果的です。
実際にどのような店舗を構えているかも気になるポイントです。地域を歩きながら、駅前や商店街にある不動産会社の店舗を探し、外観や雰囲気を確認してみましょう。外からの雰囲気も、その会社の印象を知る1つの手がかりとなります。
気になる会社が見つかったら、実際に店舗を訪れて相談してみましょう。担当者の対応や店舗の雰囲気を直接確認することは、その不動産会社が信頼できるか判断するための材料となります。
東京の不動産売却は住建ハウジングにお任せください

住建ハウジングは1977年の創業以来、都心に根を下ろした地域密着の販売活動を続けています。東京の不動産売却に関して確かな実績とノウハウがある不動産会社です。首都圏ならではの高価格帯物件についても、長年の実績をいかした豊富な事例を元に対応いたします。ここでは、住建ハウジングで希望の売却を実現させたお客様の声を紹介します。
希望に合う購入者を見つけるために、すぐに動画の撮影から制作まで進めてくれました。 海外滞在が多かったが売却活動の進捗もこまめに報告してもらい、鍵の管理や内覧の対応もスムーズでした。
誠実な対応とチームワークがとても好印象でした。売却活動も非常にスピーディーで、1週間かからないくらいの勢いで、当初の予想価格よりも高い売却価格を達成することができました。
情報力や対応力が高く、特に相続物件の売却においては親身になって相談に乗っていただきました。希望価格が高値であったにもかかわらず、迅速かつ丁寧に動いていただいたおかげで、希望通りの価格で売却することができました。
売却を依頼する不動産会社はひとつに決めなくてもよい

売却を依頼する不動産会社はひとつに絞る必要はありません。ここでは不動産の媒介契約の種類や、複数の不動産会社と契約することのメリットについて解説します。
不動産の媒介契約は3種類ある
不動産売却を依頼する際に結ぶ媒介契約は3種類あります。「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」です。
「専属専任媒介契約」はひとつの不動産会社にのみ売却を依頼する契約です。他の会社との契約や自己発見取引(自分で買主を見つけたり売買の交渉をしたりすること)ができません。
「専任媒介契約」は他の会社との契約は禁止されていますが、自己発見取引は認められています。「一般媒介契約」は複数の不動産会社との同時契約が認められており、さらに自己発見取引もできます。
【媒介契約の種類】 | 一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属選任媒介契約 |
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複数社との契約 | 可 | 不可 | 不可 |
売主への報告義務 | 無 | 有 | 有 |
レインズへの登録義務 | 無 | 有 | 有 |
自己発見取引 (買主との直接取引) |
可 | 可 | 不可 |
一般媒介契約であれば複数の不動産会社と契約できる
一般媒介契約で複数の会社と契約を結ぶと早期成約の可能性が高まるだけでなく、各社に競争意識が生まれることでよりよい条件での売却が期待できます。初めて不動産を売却する人にとっても安心感を持って進められる選択肢といえるでしょう。不動産会社に囲い込みをされる心配もありません。
ただし、複数の不動産会社とのやり取りが必要となるので対応や管理には多く時間を割かれます。また、不動産会社によっては選任媒介契約の案件を優先して積極的に販売活動を行ってくれないところもある点も注意が必要です。
信頼できる不動産会社を見つけて売却を成功させよう
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産会社と契約することが重要です。大手と中小のどちらがよいとは一概にはいえず、「とりあえず大手を選んでおけば安心」といった考えでは後悔をする可能性があります。不動産会社を選ぶ際は会社の規模に着目するのではなく、売りたい物件や自分の条件に合わせて選ぶようにしましょう。
東京都の不動産購入・売却・売買の相談に関しては、住建ハウジングを利用するのがおすすめです。地域の市場動向や適正価格を把握した専門家から、有益なアドバイスを受けることができます。お問い合わせや詳細については、下記のリンク先から公式ホームページをご確認ください。不動産売却に関するさまざまな情報発信も行っています。
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査定対象は東京都心部のみとなります
投稿者プロフィール

- 監修者
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宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
1996年より大手不動産デベロッパー勤務。首都圏の新築マンション販売のプロジェクトマネージャーに従事。多くの物件の担当し、引き渡しまで一気通貫で経験。
その後ベンチャー系広告代理店にて不動産系クライアントのインターネット集客の支援を行う。
現在は広告代理業と併せ、老舗不動産会社として地域ニーズに合わせた事業を展開。20年以上にわたり住建ハウジングと共同でマーケティング活動を行う。