富裕層のステータス!プライベートバンクとは?

以前は、日本における富裕層といえば代々富裕層の一族である方が大半でした。
しかし今では、医者や弁護士、ベンチャー企業の社長などさまざまな人が、一代で富裕層まで上りつめることもあります。
その結果、日本はアメリカの次に富裕層が多いといわれるほどです。
それに伴い、富裕層に向けた金融サービスにおける顧客争奪戦が国内外問わず激化してきています。
そこで最近耳にするようになったのがプライベートバンクです。
富裕層向けサービスであることから一般的な言葉ではありませんが、日本でも増えてきています。
では一体、プライベートバンクとはなんなのでしょうか? その意味とメリットについてご紹介します。

一般的な銀行とは全く違う!富裕層のためのプライベートバンクとは?

プライベートバンクとは、富裕層の顧客を対象として資産管理や資産運用のサービスを提供する金融機関のことをいいます。
ここで管理運用する資産は、銀行、証券、信託、不動産などさまざまです。
一般的な銀行はお金(現金)を預かる、もしくは貸すといった業務が主体ですが、プライベートバンクの業務は資産を増やすための管理と運用であり、一般的な銀行とは全く異なります。
預ける資産は1億円以上からが多く、場合によっては10億円以上を必要とする金融機関もあります。
発祥はスイスで、欧米で発展してきました。
日本でも近年富裕層が増加してきたことにより、名前が知られるようになってきています。
日本では三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券やUBS銀行、クレディ・スイス銀行などが有名です。
ほかにも主要金融機関の多くがプライベートバンクサービスの導入を開始しています。
しかし、歴史の浅さからか、日本のプライベートバンクは海外と比べるとサービスが劣るといわれています。

プライベートバンクのメリットとは

プライベートバンクの大きなメリットは、資産を増やせることにあります。
プライベートバンクは資産運用の専門家集団です。
さまざまな金融情報やアドバイスを迅速かつ的確に入手でき、ときには一般では知ることできないような情報も入手できます。
資産を増やすためには、いかに早く市場情報を入手するかが重要であり、このプライベートバンクの情報網は資産運用において大きなメリットといえます。
そのほか、専属のプライベートバンカーもメリットとしてあげられます。
プライベートバンクでは顧客ごとに専属のプライベートバンカーがつき、資産運用について相談しやすい環境が整っています。

一方、デメリットとしてあげられるのは手数料の高さです。しかし、預ける金額を考えれば想定内の範囲の金額なので、プライベートバンクを利用する方からすれば一概にデメリットとは考えられないでしょう。

プライベートバンクの充実したサービス内容とは

プライベートバンクで提供するサービスは、資産の運用管理だけではありません。ほかにもさまざまなサービスを提供していますので、その一例をご紹介します。

自身の資産のステータス化

多くの資産を持っていると、自分自身の資産を公言したくなるものですが、数字で表すのには抵抗を持つという方も多いもの。
そのような場合は、資産をステータス化することで表すという手があります。
場所でいえば、限定された人のみ入会できるラウンジやサロン、バーなど。
ものでいえば、クレジットカードのブラックカードが有名です。
プライベートバンクの顧客であれば、一般では入会できないようなコミュニティーを紹介してくれることも。
プライベートバンクの顧客であること自体が大きなステータスといえることから、厳格な会員制度があるコミュニティーでも入会しやすくなります。

子ども向け教育サポート

富裕層は、子どもの教育に熱心な方が多い傾向にあります。
そのため、子ども向けの教育サポートを提供するサービスを行っているプライベートバンクは多く、プライベートバンク限定のサマースクールの開催、優秀な家庭教師の斡旋など、その内容はさまざまです。
また、広いネットワークを活かし、進学先や留学先の学校に関する情報も集めてくれることもあります。

最先端の医療や介護サービスの情報提供

富裕層は健康や美容に関心が高いため、プライベートバンカーは顧客に提供するための情報を収集していることがあります。
最先端の医療施設や高級老人ホームなどについて、国内だけでなく海外を含めて情報を収集し、提供してくれます。

オーダーメイドの旅行

JTBロイヤルロード銀座など、オーダーメイドの旅行を得意とする旅行会社があり、このような旅行会社と連携して、顧客にオーダーメイドの旅行を斡旋できるようにしているプライベートバンクもあります。

まとめ

プライベートバンクの意味とそのメリットについて紹介しました。
利用するには多額の資産が必要であることから、顧客になるには難しい面もあります。
しかし、その分得られるメリットが大きいため、資産があるのならば顧客になる価値は十分にあるでしょう。
プライベートバンクは国内だけでなく、海外にも多く存在します。
そのため、実際に利用する際にはどの会社にするか悩むことになるはずです。今ではインターネットなどで簡単に情報を入手できるため、しっかりと情報収集し信頼できるプライベートバンクを探しましょう。

参考:
 資産1億円以上限定、富裕層向け「プライベートバンク」サービスの比較 | ZUU online
 日本でも本格化する「プライベートバンク」 の存在 普通の銀行と何が違うのか | プライベートFPオンライン
 日本国内のプライベートバンクを一挙紹介! | プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか? | ダイヤモンド・オンライン
 プライベートバンクは、富裕層にどんなサービスをしているのか? | プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか? | ダイヤモンド・オンライン

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