住みながら家を売ることはできる?本記事では、一戸建てやマンションを居住中に売却するメリット・デメリット、成功のポイントを解説。内覧対応の工夫や準備、リースバックの仕組みも紹介し、安心して売却を進めるためのヒントをまとめています。住みながらの売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
- 住みながら家を売るメリット
- 住みながら家を売るデメリット
- 内覧に合わせてスケジュールを調整する必要がある
- 生活感が出すぎると悪い印象を与える可能性がある
- 内覧者が家の細部まで確認しづらく購入につながりにくいことがある
- 引き渡しと新居入居のタイミングの調整が難しい
- 住みながら家を売るのが適しているケース
- 住みながら家を売る流れ
- 住みながら家を売るための準備
- 住みながら売却を成功させるポイント
- 家を掃除・整理整頓して綺麗に保つ
- 臭い対策をする
- 身だしなみに気を遣う
- 内覧者が見やすい環境をつくる
- 内覧スケジュールはできるだけ希望に合わせる
- 物件の特徴がわかる資料を準備する
- 売却活動に合わせて新居探しを進める
- 売却実績が豊富な不動産会社に依頼をする
- 東京の不動産売却は住建ハウジングにお任せください
- 家を売った後も賃貸としてそのまま住み続ける「リースバック」とは?
- 住みながら家を売る方法に関するよくある質問
- 信頼できる不動産会社に相談して住みながらの売却を進めよう
住みながら家を売るメリット

住みながら家を売却することで得られる利点はいくつかあります。ここでは「資金計画の立てやすさ」「内覧者への印象」「売却活動の余裕」「空室による劣化防止」といったポイントを順に見ていきましょう。
資金計画が立てやすい
住みながら家を売ると、売却代金で住宅ローンを完済できる可能性があります。住宅ローンが残っていない場合は、売却益を新居購入の頭金や引っ越し費用に充てられるため、資金繰りがスムーズになります。
生活費と並行して二重の負担を抱える心配も少なく、安心して住み替えの準備が進められる点が魅力です。資金面の不安を抑えながら無理のない計画を立てられるのは大きなメリットといえるでしょう。
内覧者に生活のイメージが伝わりやすい
住みながら家を売却する場合、家具やインテリアが配置された状態で内覧を行えるため、訪れる人は部屋の使い方や生活動線を自然に想像できます。空室ではわかりにくい広さの感覚や雰囲気も伝わりやすく、実際の暮らしをイメージしやすいので、購入してもらえる可能性も高くなります。
また売主と直接会話する機会があることで、住み心地や周辺環境などの魅力を補足でき、購入検討者に安心感を与えやすくなります。
余裕を持って売却活動ができる
住みながら家を売る場合、新居への引っ越しを急ぐ必要がないため、売却期限に追われず計画的に進められます。
焦って価格を下げるリスクも減り、納得できる条件での売却が期待できます。さらに新しい住まいをじっくり探す余裕が生まれるため、生活スタイルに合った理想の住み替え先を選びやすくなる点もメリットです。
空き室による家の劣化を防げる
住みながら売却活動を行うことで、日常的な換気や掃除が自然に行われ、湿気や埃の蓄積を防ぐことができます。空き家の状態が続くと、カビやダニの発生、設備の劣化が進むリスクが高まりますが、人が住んでいれば定期的な手入れが加わるため安心です。
結果として家の状態を良好に維持し、買い手に好印象を与えながら売却活動を進められる点は大きなメリットといえるでしょう。
住みながら家を売るデメリット
住みながら売却を進める場合には、生活の中で気を配らなければならない点もあります。ここではスケジュール調整や生活感の影響、内覧対応の難しさなど、注意すべきポイントを紹介します。
内覧に合わせてスケジュールを調整する必要がある
住みながら家を売る場合、内覧希望者の予定に合わせてスケジュールを調整しなければなりません。とくに土日祝日に希望が集中する傾向があり、仕事や家族の予定と重なることもあります。
そのため柔軟な対応が求められるほか、内覧に備えて日頃から掃除や整理整頓を心がけ、対応時間を確保しておく必要があります。
生活感が出すぎると悪い印象を与える可能性がある
住みながら家を売却する際に注意したいのは、生活感が強く出てしまうことです。部屋が散らかっていたり、過度に個性的なインテリアがあったりすると清潔感や新鮮さに欠け、内覧者に悪い印象を与えかねません。
購入希望者は自分の暮らしを重ねて想像しますが、現実とのギャップが大きいと購入意欲を下げてしまう要因になります。そのため、モデルルームのようにシンプルで清潔感のある空間を意識し、誰が見ても好印象を抱ける環境づくりを心がけましょう。
内覧者が家の細部まで確認しづらく購入につながりにくいことがある
住みながらの売却では、押し入れやクローゼットに私物が入っているため、内覧者が「開けて見てもいいのだろうか」と遠慮してしまい、十分に確認できないケースがあります。
家具や家電が多いと、壁や床の状態や収納の広さなども見えにくく、家の全体像を正確に把握しにくくなります。「実際の状態がわからない」という不安要素となり、購入意欲を下げてしまう可能性があり、注意が必要です。
引き渡しと新居入居のタイミングの調整が難しい
住みながら家を売却する場合、引き渡しと新居への入居時期をうまく調整する必要があり、想像以上に大変です。売却が決まった後でも、新居の完成や契約が遅れればすぐに入居できず、住み替え先が未確定のまま仮住まいを探さなければならないケースもあります。その場合、売却から仮住まい、さらに新居への二度の引っ越しが必要となり、費用や労力が増える点は大きな負担となります。
住みながら家を売るのが適しているケース
住みながら家を売る方法は、状況によって非常に適している場合があります。たとえば住宅ローンの残高がある場合、売却代金でローンを完済しつつ、新居にかかる費用を確保できるため安心です。売却物件と新居の住宅ローンが同時に発生しないので、金銭面で余裕を持ちながら住み替えを進められます。
また売却を急いでいない場合には、期限に追われずにじっくりと買い手を探し、納得できる条件で売却できる点も魅力です。
住みながら家を売る流れ

住みながら家を売る際の基本的な流れは、不動産会社に査定を依頼することから始まります。査定結果を参考に売却価格を設定し、媒介契約を結んだうえで売却活動を開始します。
その後は内覧者を迎える準備を整え、購入希望者が現れたら価格交渉や条件調整を行い、売買契約を締結します。契約が成立すると決済や引き渡しの準備へ進む流れです。具体的な手順や注意点については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
住みながら家を売るための準備
前章では住みながら家を売る流れを説明しましたが、実際に売却活動を始める前に準備しておくべきことがあります。ここでは、スムーズに進めるために欠かせない事前の対応について解説します。
複数の不動産に査定依頼をする
家を売る準備としてまず行うべきは、不動産会社への査定依頼です。会社ごとに査定額が異なることが多いため、複数社へ依頼することでより正確な価格相場を把握できます。
査定額を比較することで適正価格での売却を目指せるのはもちろん、各社の評価基準や過去の売却実績を確認することも大切です。担当者の対応や説明の丁寧さも含めて見極めれば、信頼できるパートナー選びにつながります。
住宅ローン残高と自己資金を確認する
住みながら家を売る際には、住宅ローンの残高と自己資金を確認することが重要です。住宅ローンは金融機関から送付される残高証明書や、契約時に受け取る返済予定表で現在の返済状況を把握できます。
インターネットバンキングや各金融機関のWebサービスを利用すれば、残高をオンラインで確認することも可能です。あわせて自己資金を確認し、売却に伴う諸費用や新居購入に必要な費用へ充てる計画を立てましょう。
住みながらの売却を成功させるポイント

住みながら家を売る場合、少しの工夫で内覧者に好印象を与え、売却をスムーズに進められます。ここでは掃除や環境づくり、スケジュール調整など、成功につながる具体的なポイントを解説します。
家を掃除・整理整頓して綺麗に保つ
住みながらの売却では、内覧者に好印象を与えるために家を清潔に保つことが欠かせません。不要な物を整理して生活感を抑えることで、空間の広さや明るさを感じてもらいやすくなります。とくに以下の部分は日常的に掃除して、きれいにするよう心がけましょう。
リビング、玄関、ベランダ、収納
臭い対策をする
内覧時には見た目の印象だけでなく、家の臭いも大切なチェックポイントです。住んでいると気づきにくいものの、ペットや料理、たばこの臭いが残っていると内覧者に不快感を与える可能性があります。快適な印象を持ってもらうために、以下のような対策を徹底しましょう。
定期的な換気
消臭剤を使う
空気清浄器を設置する など
身だしなみに気を遣う
居住者自身の清潔感や親しみやすさも、ポイントの一つです。居住者がどのような人柄なのか、気にされる内覧者は少なくありません。居住中であれば物件の見学の際に鉢合わせすることもあり、身なりや会話の印象など、居住者自身が与えるイメージも大事です。
内覧者に不快感を与えない身だしなみを意識し、丁寧な対応を心がけましょう。
内覧者が見やすい環境をつくる
内覧者が物件を見学する際には、気持ちよく過ごせる環境を整えることが大切です。自由に部屋を見て回れるように配慮することで、住まいへの納得感を持ってもらいやすくなります。
とくに収納スペースは気になるポイントなので、扉や引き出しを事前に開けておくと親切です。細かな配慮が安心感を与え、購入につながる印象を残せます。
内覧スケジュールはできるだけ希望に合わせる
内覧者のスケジュールに柔軟に対応することは、売却を成功させるうえで大切なポイントです。忙しい内覧者にとって、希望する日時に見学できることは安心感や満足度につながります。
なるべく平日夜や土日祝日は予定を空け、内覧者の都合に合わせて調整することで、購入意欲を高めやすくなります。柔軟な姿勢が良好な印象を与え、契約成立の後押しになります。
物件の特徴がわかる資料を準備する
内覧の際には、以下のような情報をまとめた資料を事前に準備しておくと効果的です。多くの不動産会社がアドバイスや資料作成のサポートをしてくれるため安心ですが、自分でも工夫して以下のような情報を補足することが大切です。
インターネットでは得られないリアルな情報を盛り込むことで、物件の魅力を具体的に伝えられます。購入希望者に安心感を与え、信頼関係を築くうえでも役立つでしょう。
間取り図
設備の説明
周辺環境
騒音
近所づきあい など
売却活動に合わせて新居探しを進める
家を売却する際には、売却活動と並行して新居探しを進めることが重要です。売却が決まった時に移転先が未定だと、仮住まいを挟む必要が出て費用や手間がかかります。
そのため売却の進捗に合わせて新居を探しておくと安心です。並行して進めることで引き渡しと新居入居の時期のズレを最小限に抑え、スムーズに新生活を始められます。
売却実績が豊富な不動産会社に依頼をする
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことが欠かせません。売却実績が豊富な会社に依頼すれば、適切なアドバイスを受けながら安心して売却活動を進められます。売却に強い不動産会社は、インターネット広告に力を入れて集客力が高かったり、対応の良い営業担当者がいたりするのも特徴です。
複数の不動産会社を比較検討し、自分に合ったパートナーを見つけることが重要です。
東京の不動産売却は住建ハウジングにお任せください

住建ハウジングは、東京を中心に豊富な実績を持つ不動産会社です。地域に精通した担当者が、一人ひとりの希望に寄り添いながら丁寧にサポートします。住みながらの売却やリースバックなど多様なニーズにも対応しており、安心して相談できます。
この記事では、実際に住建ハウジングを利用して希望の売却を実現したお客様の声を紹介します。

墨田区のマンションを売却されたS様の声
新居購入で信頼関係を築いた担当者に売却も依頼しました。撮影や内覧対応を任せたことで希望に近い価格で売却でき、情報提供の速さにも満足しました。不動産売買では購入時の即断と売却時の辛抱が大切だと感じました。

世田谷区の一戸建てを売却されたI様の声
子どもの通学距離と広さを条件に住み替えを決め、住みながら売却を進めました。担当の方が新しい情報を常に届けてくれたおかげで理想の家に出会え、旧居も1ヶ月ほどで希望に近い価格で売却できました。生活を続けながら安心して取引を任せられたのは大きな安心でした。

練馬区の一戸建てを売却されたT様の声
コロナ禍で売却を決め、住みながら内覧を続けました。駐車場を整備した翌日に契約が決まり、担当者が物件の魅力を映像で伝えてくれたことも大きな後押しになりました。正直で信頼できる対応に安心し、焦らず余裕を持つことが大切だと実感しました。
家を売った後も賃貸としてそのまま住み続ける「リースバック」とは?

リースバックは、住みながら家を売る方法の一つで、家を不動産会社などの買主に売却した後も賃貸契約を結び、家賃を払い続けて同じ家で暮らします。
資金化のしやすさや住み替え不要といった利点がある一方、家賃負担や契約条件の制約といった注意点もあります。仕組みとメリット・デメリットを理解してから判断しましょう。
リースバックのメリット
リースバックを利用すれば、家を売却しても住み慣れた家にそのまま住み続けられる点が大きな魅力です。売却代金を一括で受け取れるため、教育費や老後資金など他の目的に活用でき、資金計画が立てやすくなります。
さらに引っ越しの手間や新しい環境に慣れるストレスがなく、安心して生活を継続できます。加えて固定資産税の支払い義務もなくなるため、毎年の負担を軽減できるのも利点です。
リースバックのデメリット
リースバックは住み慣れた家に住み続けられる一方で、売却価格が相場より低くなり、想定よりも資金を得られない場合があります。
住んでいる間は家賃を支払う必要もあり、長期的には負担になる可能性もあります。さらに契約内容によっては希望しても住み続けられないことがあるため、賃貸契約の期間や更新条件を事前にしっかり確認することが重要です。
住みながら家を売る方法に関するよくある質問
住みながら家を売る方法に関する、よくある質問をまとめました。疑問や不安を抱えている方は、ぜひご確認ください。
Q. 住みながらマンションを売却できる?
A. 居住中でも売却は可能です。方法は「売り先行」と「買い先行」の2つがあり、売り先行は売却代金を新居購入に充てやすい反面、仮住まいが必要になることがあります。買い先行は仮住まい不要で引越しがスムーズですが、資金に余裕がないと二重ローンの負担が生じるため注意が必要です。
Q. 「リースバックはやばい」と言われることがある理由は?
A. リースバックは家を売却して住み続けられる方法ですが、売却価格が低くなる場合や家賃が高く負担になる点が懸念されます。契約期間が2~3年と短めに設定されることも多いため、居住期間や更新条件、賃料の妥当性を事前に確認することが後悔を防ぐポイントです。
信頼できる不動産会社に相談して住みながらの売却を進めよう
住みながら家を売る方法には、資金計画が立てやすい、内覧者に生活のイメージを伝えやすいといったメリットがあります。その一方で、スケジュール調整や生活感による印象の影響などデメリットも存在します。リースバックを含め複数の手段を検討し、それぞれの特徴を理解した上で、自分のライフスタイルや資金状況に合った方法を選ぶことが大切です。無理のない計画と準備を進めることで、納得できる売却につながります。
不動産の売却は大きなライフイベントだからこそ、専門家に相談しながら進めることで安心感が得られます。東京都で不動産の購入・売却・売買を検討している方には、豊富な経験と実績を持つ住建ハウジングがおすすめです。一人ひとりに寄り添った丁寧な対応で、理想的な売却をサポートしています。詳細やお問い合わせは公式ホームページをご覧ください。不動産売却に役立つ情報発信も行っています。
投稿者プロフィール

- 監修者
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宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
1996年より大手不動産デベロッパー勤務。首都圏の新築マンション販売のプロジェクトマネージャーに従事。多くの物件の担当し、引き渡しまで一気通貫で経験。
その後ベンチャー系広告代理店にて不動産系クライアントのインターネット集客の支援を行う。
現在は広告代理業と併せ、老舗不動産会社として地域ニーズに合わせた事業を展開。20年以上にわたり住建ハウジングと共同でマーケティング活動を行う。