杉並区の防災・地震対策はどうなっている?

浜田山周辺の広域避難場所の柏の宮公園の様子
(画像は杉並区HPより引用:https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/04/hamadayama/1007307.html)

杉並区では、防災訓練の一環として「杉並区シェイクアウト訓練」を実施しています。
シェイクアウト(ShakeOut)とは、2008年にアメリカの南カリフォルニア州で始まった防災・地震対策の新しい訓練法で、予め決められた時刻に参加者全員が机の下に隠れるなど、その場で身の安全を図る行動をとってもらう訓練のことです。
現在ではアメリカのほかに日本やニュージーランド、カナダ、イタリアといった世界各国で実施されるまでの規模に広がっています。

杉並区は大震災の教訓を忘れず、地震発生時にいち早く身の安全を確保することができるよう、3月11日の午前11時に杉並区内で震度6強の地震が発生したとの想定でシェイクアウト訓練を実施。訓練時間は約1分の簡単なもので、訓練会場は「その時にあなたがいる場所」。
参加者がとる行動は「安全行動の1-2-3」といわれるもので、
「ドロップ:姿勢を低く!」
「カバー:体・頭を守って!」
「ホールド:揺れが収まるまでじっとして!」
が基本の動作となっています。

なお、この訓練は、効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議(ShakeOut提唱会議)が連携して実施しており、事前にホームページなどで登録してから参加する形式をとっています。
多くの市民が自発的に参加登録と事前学習を行い、日時を合わせて同時に安全行動を確認することで、防災についての意識が高まることを目指しています。

杉並区ならではの取組みとは?

善福寺周辺の広域避難場所の善福寺公園の様子

杉並区が防災・地震対策として力を入れているのが、「情報周知」の徹底です。
これは、全国で実施されている取組みでもありますが、防災行政無線での情報伝達や広報車による巡回などを積極的に行っています。
近年では、災害情報や防災情報を電子メールで配信する自治体も多くなってきましたが、それでもまだ十分とはいえません。

そこで杉並区では、電子メールによる情報配信と合わせて、メールの利用が困難な人や視覚障害のある人を対象に、災害気象情報の電話通報サービスを実施しています。
さらに、東日本大震災発生時に防災行政無線が聞きづらかったという声を反映すべく、防災行政無線の放送内容を電話で確認できるシステムの検討も始めています。

杉並区は、レジ袋課税や防犯カメラ設置条例にいち早く取り組むなど、公共サービスの新たな展開をリードしてきた区です。
防災情報の周知徹底においても、その取り組む姿勢は常に先進的だといえるでしょう。

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