建物を狙う怖い災害は、地震や火事だけではない!来るべき災害に備える4

建物に被害を及ぼす災害といえば、地震や火事、台風や水害を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、実際にはほかにも多くの災害が存在しています。
地震などと同様、いつ何時、我が家が被害に遭うかは誰にも予測できません。
「転ばぬ先の杖」というように、これらの災害が建物に与える影響を正しく知り、今すぐできる対策を講じることは、大切な我が家を守る上でとても重要です。

雷は最も身近な災害!

季節に関係なく発生する「雷」ですが、特に夏は雷の原因となる積乱雲が発達しやすく、全国で毎日のように観測されています。
この夏の雷は、少ない年でも10万回、多いときは100万回を数え、人や建物などに大きな被害を及ぼしてきました。
ちなみに、1年間に雷が観測された日の平均は、東京が12.9日、名古屋が16.6日、大阪は16.2日ですが、関東でも内陸の宇都宮になると24.8日と増え、最も多い北陸地方では新潟が34.8日、金沢は42.4日となっています(気象庁/1981~2010年までの平均値)。
この雷による被害ですが、仮に直撃しても建物(木造、鉄筋等の構造を問わず)が壊れるようなことはありません。
しかし、落雷によって瞬間的な過電流が発生すると、コンセントにつながっていた家電製品を壊してしまいます(家電製品の電源のON/OFFとは無関係。
被害を防ぐには、コンセントから抜いておく必要があります)。
なお、こういったケースは、火災保険がカバーしていることが多いので、被害を受けたときは申請してみましょう。
また、建物ではなく庭木や近隣の樹木などに落雷があると火災が発生することもあります。
そこから飛び火を受け、建物が延焼することも考えられますので、契約中の火災保険の雷に関する項目はしっかりチェックしておく必要があるでしょう。

意外に増えている竜巻と突風

「竜巻」を題材にしたパニック映画が存在するように、竜巻といえばアメリカという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。ところが、実際は日本でも多くの竜巻や突風が発生し、農地や住宅地で大きな被害が出ています。その発生数は1991年から2015年までに430件。
1年間に17件ほど発生していることになります(気象庁/竜巻等の突風データベース)。
2016年も、気象庁が発表する「竜巻注意情報」(必ず竜巻が発生するものではなく、可能性があるために注意喚起するもの)が10月16日までに300回以上発令されるなど、かなり身近な自然災害となってきました。
近年では、2013年9月2日から7日にかけて竜巻が発生し、北海道、栃木県、埼玉県、千葉県、三重県、高知県という広い範囲で人や住宅に被害を及ぼしました。
その内訳は、全壊が13棟、半壊が38棟、一部破損が1,478棟。
埼玉県越谷市では中学校の体育館の屋根が飛ぶなど、大きな被害を受けました。
また、送電線や鉄塔に、吹き飛ばされたトタン板などがからまり、埼玉県を中心に65,700戸が停電する事態になっています。
竜巻による木造住宅への被害は甚大で、注意情報の発表も発生の直前になることがほとんどのため、完全に防ぐことはできません。
それでも台風同様、風で飛ばされそうな物を屋内にしまい、シャッターを下ろすことで、建物の中でも構造的に弱い窓ガラスを守ることは可能です。

地域限定?火山や大雪による被害

地域によってはほぼ関わりがない災害の代表が「火山」ではないでしょうか。
火山は、噴火の規模が大きくなると火山灰だけでなく噴石が建物を直撃することもあり、破損や穴を開けるといった被害が発生します。
さらに、高熱の火砕流が山林や住宅地に及んだ場合、火災になる可能性が非常に高まります。
なお、2016年10月だけでも、阿蘇山や草津白根山、浅間山、御嶽山、霧島山などで火山活動が観測されています(気象庁/2016年11月9日報道発表)。
火山活動が影響を及ぼす範囲は非常に広いので、お住まいの地域周辺にある火山や季節ごとの風向きなどを、一度は確認しておくことをおすすめします。
また、冬の自然災害といえば、「大雪」によるものもあります。
2階建て家屋の屋根を超えるほどの降雪がある豪雪地帯では、雪下ろしが遅れると荷重に耐えられなくなった屋根やガレージが押しつぶされる被害が発生。
近年は高齢化が進んでいることもあり、雪下ろしが難しい人も増えていることから、今後の被害拡大が懸念されています。
ちなみに、比較的温暖な地域の建物には、雪対策が施されていない場合が大半ですから、思わぬ大雪には十分注意したいところです。

交通事故による被害にも要注意

立地によっては、「交通事故」にも注意が必要です。速度超過やブレーキミスなど、運転者の人為的なミスにより、門扉やガレージへの激突のほか、道路との距離によっては建物本体に車が突っ込んでくる可能性もあります。
修理の費用は、通常は加害者(運転者)の保険で補償されますが、家屋の建て替えが必要なほどの被害を被ったときは、損害賠償を求めるケースもあります。
なお、こういった際の賠償額は、「建物の時価相当額」ですから、以前より贅沢な家を建て直すことはできません。
自宅周辺の車通りが多く、普段から事故の危険を感じている人は、反射板を目立つところに設置するなどの対策を施しておくと良いでしょう。