猿楽町の地理
猿楽町(さるがくちょう)は、渋谷区の西南部、一般的には「代官山」として認識されているエリアの一角に位置する高級住宅街です。
この一帯は小高い台地となっており、昔は遠く山々を見渡せたといいます。
高層建築物が増えた現代でも、渋谷方面に続くなだらかな下り坂に向けては素晴らしい見晴らしの良さが残されています。
猿楽町の東は山手線(渋谷-恵比寿間)、北は鉢山町に面し、西は旧山手通りを一部越えて目黒区青葉台と接しています。
また南は代官山町と長い境界線を有しており、全体的に「代官山」の雰囲気を色濃く湛えたエリアとなっています。
猿楽町の地名は、旧山手通の南に位置するヒルサイドテラスに現在も保存されている「猿楽塚」という古墳に由来します。
猿楽塚は六~七世紀頃につくられたものとされており、定かな記録はありませんが、一説には「我苦を去る(苦しみを取り除く)」との意から「去我苦塚」と呼ばれていたものが「猿楽」に転じたともいわれています。
猿楽町の特長
猿楽町はかつてこの一帯を所有していた旧家・朝倉家のお屋敷町でした。
朝倉家は無比の敬神家であり、渋谷金王八幡宮と氷川神社の両鎮守を庇護し、氷川神社の改建にも尽力したことで知られています。
先ほどご紹介した猿楽塚も旧朝倉邸の敷地内にあり、朝倉家は塚上に社を建立して、猿楽塚は近隣の信仰を集めていました。
渋谷区周辺において古墳時代の遺跡が現在まで保存されているケースは他にほとんど見られず、いかに猿楽町の一帯が世俗から離れた静謐な地域であったか、推し量っていただけるのではないでしょうか。
猿楽町の立地・魅力
東急東横線代官山駅を最寄り駅(徒歩3~4分)とし、JR渋谷駅も徒歩圏内に置く猿楽町。
駒沢通りと旧山手通が接する鎗ヶ崎交差点に面しており、車によるアクセス環境も上々です。
今日ではタワーマンションや近代的な邸宅も増え、モダンな高級住宅街へと変貌した猿楽町。
しかし随所に残される旧家や緑地には朝倉家の篤信に応えるかのような「去我苦」の安らぎが今も感じられ、代官山一帯でもひときわ落ち着きと気品のあるエリアとなっています。
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