相続が発生したときの手続きはどうすればいい?手続きの流れやポイントを解説

相続が発生したときに、何から準備して、どんな手続きをすればいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか? 相続の手続きにはそれぞれ期限もありますから、のんびりはしていられません。手続きの期限が切れてしまったり、手続きに漏れがあったりすると大変なことになってしまいます。
そうならないように、今回は相続の手続きの内容について、流れや期限などをご説明します。相続が発生したときのために、あらかじめしっかり把握しておきましょう。

相続の各手続きの内容について

相続を行う場合は、さまざまな手続きが必要です。

死亡届を提出

万が一のことが起きた場合には、まず死亡届を提出しなければいけません。これが、相続の最初の手続きです。死亡届を提出しないと、火葬(埋葬)許可申請を出すことができません。死亡届は死亡診断書と一体となっているもので、病院で受け取ります。
左側が「死亡届」、右側が「死亡診断書」となっているので、左側に必要な項目を記入し、市区町村役場に提出します。死亡診断書は、提出前にコピーしておくのを忘れないようにしましょう。

遺言書の有無確認

遺言書があるのかどうかを確認する必要があります。
遺言書が残されている場合は、その被相続人の遺言書にしたがって相続人で遺産をわけます。もし、遺言書がない場合は、相続人で遺産をどのようにわけるのかを話しあう必要があります。

相続人確定

相続が発生すると、遺産のわけ方を決めるための遺産分割協議が必要です。
遺産分割協議をするためには、相続人を調査しなければいけません。戸籍調査をして、相続人の確定をします。

財産(不動産や株など)の調査

どのような財産があるか、すべてを把握できていないというケースも多いものです。財産をすべて把握しなければ、遺産分割協議を進めることができません。
市区町村役場の税務課に行き、所有する不動産がないか、ネット上での証券取引をしていないか、預貯金はどのくらいあるのかなどの調査をします。

相続方法の確定

相続の方法を確定させる必要があります。限定承認(遺産に借金が含まれる場合は借金を返済し、残った財産を受け継ぐ相続方法)なのか単純承認(遺産をそのまま受け継ぐ相続方法)なのか、さらには相続放棄という選択肢もあります。
相続は有益な財産のみでなく、借金も対象となるため、相続放棄を選択する必要も出てくるのです。

所得税の準確定申告

被相続人が亡くなった年の1月1日からその日までの所得を計算し、必要であれば所得税の申告、納付をします。納税の対象でない場合は、こちらの手続きは必要ありません。

遺産分割協議書の作成

遺産分割協議書とは、すべての相続人で遺産分割協議を行い、合意した内容を取りまとめた文書のことです。のちにトラブルを防ぐためにも作成する必要があります。

遺産の名義の変更手続き

相続が決まったら、不動産の名義や銀行口座の名義を変更します。

相続税の申告・納付

相続税の納付は期限を過ぎてしまうと延滞税がかかり、税金がさらに高額になります。相続税には基礎控除がありますが、それを超える場合は遅れずに税務署に申告、納税をしましょう。

相続の一連の流れと期限について

相続の手続きの流れは、以下の通りです。

7日以内に行う手続き

  • 死亡届を提出する。

3ヶ月以内に行う手続き

  • 遺言書の有無を確認する。
  • 相続人を確定する。
  • 財産の調査をする。
  • 相続方法を確定する。
  • 遺産分割協議を開始する。

4ヶ月以内に行う手続き

  • 所得税の準確定申告をする。

10ヶ月以内に行う手続き

  • 遺産分割協議書の作成をする。
  • 遺産の名義の変更手続きをする。(特に期限は設けられていません)
  • 相続税の申告、納付をする。
  • このような手続きを行い、遺産相続手続きが完了します。

相続を代行する場合、どこに頼めばいいの?

相続を代行したい場合の相談先は、以下の4つです。

  • 弁護士:相続に関するもめごとを相談したいときなど
  • 税理士:税務関係の相談をしたいときなど
  • 行政書士:相続財産を調査したいときなど
  • 司法書士:相続放棄をしたいときなど

それぞれ分野が異なるので、自分が何を相談したいのかが明確な場合は、その得意分野の専門家に相談しましょう。相続に関する全部を相談したい、または何から相談すればいいのかわからず困っているという場合には、一括でサポートしてくれる機関もあります。

相続手続きは、自分でできないの?

専門家に相談したり、手続き代行を依頼したりするにはコストがかかるため、できれば自分ですべて解決したいですよね。ただ、相続手続きに慣れていて、スムーズに手続きを進められる方はほとんどいないのではないでしょうか。
相続の手続きにはそれぞれ期限もあります。何から手をつければいいのかわからない状況で、さらに期限もあるとなるとパニックになってしまいかねません。少しでも不安がある場合は、専門家に相談したり、手続きを代行してくれるようなところに依頼したりするとよいでしょう。

まとめ

相続の手続きは、思った以上に対応すべきことがたくさんあります。そのうえ、それぞれの手続きには期限もあり、頭が整理しきれないかもしれませんが、今回ご説明した内容についてあらかじめ把握しておくと、いざというときにどう対応すればいいのかイメージできるのではないでしょうか。
自分には関係のないことだとは思わずに、しっかりと相続の手続きについて把握しておきましょう。

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