大田区の防災・地震対策はどうなっている?

田園調布の周辺の広域避難場所に指定されている多摩川河川敷の様子

大田区の地勢は、大きく分けると西北部の丘陵地、東南部の沖積低地、海岸部の埋立地という3つのエリアで構成されています。

埋立地に関しては、羽田空港や物流施設、工場などが占めているため、そのほとんどは人が住んでいる環境ではありませんが、この3つのエリアのうち、大地震による被害リスクが特に高いといわれているのは東南部の沖積低地です。

東京都のシミュレーションでは、首都直下地震に襲われた際に、東南部を中心として約9,000棟の建物が全壊すると予想されています。
建物倒壊の最大の原因は強い揺れによるものですが、液状化によるものも2割に上っています。

また大田区では、大きな被害の発生が予想されるエリアが町工場地帯と重なっています。
大田区のものづくりは、日本のみならず世界を支えているといっても過言ではないため、震災でこれらの工場の機能がストップすると、日本経済に与える影響は計り知れないという懸念も取り沙汰されています。
このことから区では、これまでの防災・地震対策は十分だったのか、津波対策などの新たな問題にどう向き合うのかを改めて見直し、緊急を要する防災対策の具体化を検討し始めています。

なお、新たな被害想定を踏まえた大田区地域防災計画の修正版がこのほど策定されたので、具体的な防災事業の取組み状況は、今後、区民の方々に知らされる予定となっています。

大田区ならではの取組みとは?

大田区では、甚大な被害をもたらす首都直下地震をはじめとする大規模災害に立ち向かうには、区や防災関係機関だけではなく、地域に関わるあらゆる人の力を合わせ、地域力を結集して取り組んでいく必要があると考えています。
そのことから、区民の自助・共助を中心とした防災行動を具体的にとってもらうためのマニュアルとして、冊子「大田区わがまち防災計画」を作成。
自治会・町会単位で地域の防災資源等を地図に落とし込んだ、区民の身近な情報源として「わがまち防災マップ」も併せて作成しました。
さらに、防災・地震対策として、区民に災害に対する危機意識を高め、災害時も適切な行動をとってもらうための

①「震災編大田区防災地図」
②「風水害編大田区防災地図」
③「わが家の防災チェックBOOK」

を「命を守る3点セット」として、2015年に全戸配布しています。

この命を守る3点セットは、大田区のホームページからPDFにて無償ダウンロードできるようになっています。

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