その場所、本当に大丈夫?地相から考える土地探し!風水で考える自宅選び2

風水で地相の良い土地を見つけることができても、それだけで安心して購入してはいけません。
たとえ日当たりが良く、樹木が良く育ち、地形や地質に問題がなくても、まだ落とし穴があるのです。
ポイントは土地の形や周囲にある建物。
これらが悪い土地を風水では「刑殺」と呼び、「凶相」としています。
土地の良し悪しを判断するときは、以下のポイントを改めてチェックするようにしましょう。

火殺(かさつ)

火事や流血を伴う事件に巻き込まれる地相です。高圧線の鉄塔や尖った建造物が、正面に建っているような土地や建物を指します。
また、窓から外を見たときに、これらの物が視界に入るケースも該当し、その強さは対象の建造物との距離が近いほど大きくなります。
このような家では、窓をカーテンなどで隠さないといけません。

隔角殺(かっかくさつ)

自宅に対し、近所の建物の角が向かっている状態です。
特に自宅の玄関に向かっている場合は、影響が大きくなります。
この地相の家は、尖った部分が自分に向かってくるようなイメージを感じ、精神的に落ち着きがなくなり運気がダウンします。
植木やカーテン、ブラインドなどで角が見えないようにする対策が必要です。

割脚殺(かっきゃくさつ)

すぐ側を高速道路が通っている地相を割脚殺といいます。
このような建物に住んでいる人は、散財してしまう傾向があるようです。
対策は屋外に鏡を掛けることなのですが、騒音や排気ガスのことも考慮すると、このような土地(建物)は積極的に選ばないほうが無難でしょう。

光殺(こうさつ)

精神的にダメージを受け、短気になるとされるのが光殺です。
ネオンなどの明るい看板が建物の正面にあり、さらに一晩中点灯しているような立地をいいます。
明かりが室内に入ってこないよう、シャッターで完全に遮断すると効果的ですが、最低でもブラインドかカーテンで防ぐようにしましょう。

虎強龍弱(こきょうりゅうじゃく)

自宅の玄関を正面から見たとき、左側の建物が高く、右側の建物が低い場合は、青龍と白虎の関係が逆さになることから凶相とされます。
この立地の建物に住むと喧嘩っ早くなるといわれ、大きな勝負事を抱えている人があえて選ぶこともあるそうです。

孤峯独秀(こほうどくしゅう)

丘の上に一軒だけポツンと建つ家は、気が流れて散漫になるといわれており、敬遠されます。
都心の住宅事情ではほぼあり得ない立地ですが、リゾート地のセカンドハウスや新しく開発された住宅地の場合は、可能性がゼロとはいえません。
そのような場合は、周囲に木を植えたり、塀で囲んだりして気を守りましょう。

穿心殺(せんしんさつ)

家の前に電信柱や電灯、道路標識、大きな街路樹がある地相も良くありません。
特に玄関の正面にこれらの物がある場合、健康を害したり、トラブルを抱えたりしてしまうことがあるそうです。
いずれも相手を動かす(どかす)ことは難しいので、家の中から見えないように隠す必要があります。

剪刀殺(せんとうさつ)

交差点の角、Y字路の角にある建物は、店舗や事務所として利用する場合は吉相とされますが、住居として使う場合は剪刀殺と呼ばれる凶相に変わります。
特に金運、健康運に影響があるようなので、心配な人は外に鏡を下げて、邪気を跳ね返すようにしましょう。

探頭殺(たんとうさつ)

低いビルの上に、奥にあるビルの頭がちょっとだけ見えている状態を探頭殺といいます。
このような場所で育った子供は不良になりやすく、盗難被害にも遭いやすいそうです。
背後のビルが見える場所に鏡を置くと、悪い気を防ぐ効果があるとされています。

沖天殺(ちゅうてんさつ)

健康に悪影響を与えるとされるのが、工場の煙突がたくさん見える土地です。
カーテンなどで煙突が見えないように工夫をして、さらに窓の開閉回数を減らす努力をすると良いとされています。

丁字路口(ていじろこう)

丁字路の突き当たりや道路の突き当たりに建つ家は、道路を通ってきた悪い気をそのまま取り込んでしまう凶相になります。
特に玄関に向かってまっすぐ道路がある場合は危険とされ、塀や生け垣で邪気を遮断する必要があるようです。
また、玄関にのれんを掛けたり、鏡を置いたりすることも効果があるそうです。

天斬殺(てんざんさつ)

2軒の高い建物の隙間の延長線上に、比較的小さな建物がある立地も凶相です。
高層建築のあいだに吹く風で、良い気が散ってしまうとされていますから、風水でよく使う八卦鏡を、高い建物に向けて掛けるようにしましょう。
なお、2軒のすき間の奥に、より高い建物がある場合は心配がいらないそうです。

鬥門殺(とうもんさつ)

玄関が正面の家の玄関の真ん前にある場合、人間関係のトラブルが発生しやすくなるそうです。
向かいの玄関が視線に入らないよう、塀や生け垣、のれんやカーテンでガードすると良いとされています。
また、玄関先に「サンキャッチャー」というアクセサリーを飾ることで、悪い気が防げるとされています。

反弓直箭(はんきゅうちょくせん)

弓を引いたときの先端(半円形の頂点)の建物に、まっすぐ道路が向かっているような地形も風水的な評価は低くなります。
丁字路口

と同じく、道路を流れる悪い気が家に入ってきてしまうからです。
道路に面している側に塀や生け垣を用意して、邪気の流れを遮断しましょう。

反光殺(はんこうさつ)

怒りやすくなり、無用のトラブルを招いてしまうのが反光殺です。
読んで字のごとく、正面にガラス張りのビルなどが建っている場所を指します。
対象の建物に向けて鏡を設置することで、悪い気を反射するようにすると良いとされています。

風殺(ふうさつ)

家屋の周りに建物や樹木が一切なく、風にさらされているような場所も良くないとされています。
都会ではほぼありませんが、郊外などにたまにある田んぼの中の一軒家が該当します。
気が守られないことから財産も守られず、人の助けを得られないという凶相ですから、やはり植木や塀で囲う必要があるようです。

鎌刀殺(れんとうさつ)

風水ではカーブの内側が良く、外側が悪いとされています。つまり、カーブしている道路や高速道路の外側のほか、蛇行する川の外側に建つ家は凶相となります。
このような立地のときは、外から(道路から)建物が直接見えないようにする工夫が有効で、外に向けた鏡も効果を発揮するようです。

露風殺(ろふうさつ)

周辺と比べ、自分の建物が一際高い環境も風水では悪い場所と考えます。
家を守るとされる砂が、強い風によって飛ばされてしまうからです。
ただし、マンションなどで自室の両側に部屋があるときは大丈夫。
角部屋や1フロア1部屋のような場合のみ、邪気を跳ね返す鏡を置くといった対策を講じると良いでしょう。

何をもって凶相とするかの判断は、風水の流派や考え方によって異なります。
解釈の仕方や対応策についても同様で、「これが正解」「スタンダードである」という見解は存在しません。
つまり、同じような立地であっても良し悪しの判断はひとつではありませんから、ここで解説した内容だけで「この土地はダメ」「あの建物は悪い」といった結論を下すのは早計です。
家選びや土地探しを行うとき、何かひとつの基準に頼って判断すると、本当に良い家や土地を逃してしまう可能性があります。
つまり、風水だけに頼るのは賢い方法とはいえません。
とはいえ、やはり古くから続く学問ですから、参考になることは確かです。
どうしても気になる人は、多くの流派の吉凶判断を比べた上で判断材料にするようにしましょう。


→風水で考える自宅選び3「外観からでも判断できる吉凶」

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