風水で考える自宅選び5・運気を呼び込む間取り

風水では「旺気(おうき)」と「殺気(さっき)」という2種類の気があると考えます。
旺気は良い気のことで、「明るいもの」「良い香り」「生き生きしたもの」を好み、運気を上げます。
殺気は悪い気のことで、「汚いもの」「暗いもの」などを好み、運気を下げてしまいます。
また、殺気の動きは「直線」ですが、旺気は緩やかなS字を描いて進み、壁にあたると中心に向かって渦を巻き込んでいく「S字流動」という独特の動きをします。
そこで、風水では旺気が好む物を計画的に配置。
ラインを作って家の中を良い気で満たし、住む人にパワーを与えることを目指します。

旺気を呼び集め、パワーをもらう家を目指す

実際の住宅の間取りや施設、家具などの配置を風水の見地から分析。
それぞれの場所やものの意味合いと、気の流れをつかむ方法をまとめました。
現在の住宅環境の改善や将来の引っ越し、住居の購入、新築時の設計に役立てましょう。

・玄関は幸福の入り口

気の出入り口となる玄関は、陽や陰の気を引き込む非常に重要な場所です。
玄関の正面のスペースは「明堂(めいどう)」という気が集まりやすいので、できるだけ広いスペースを確保して良い気を誘い込みましょう。
ちなみに、玄関前に「古新聞や空き瓶、枯れた植木や自転車などを放置」していると、気の入りを邪魔してしまいます。
玄関前は常に清潔に保つことが幸せの秘訣なのです。

また、マンションなどの集合住宅で玄関とエレベーターが向かい合っている状態は「開口殺(かいこうさつ)」と呼ばれ、住んでいる人に悪影響を与えます。
エレベーターを利用する人のさまざまな気が邪気となり、家を通り過ぎるために運気が下降するのです。
このような建物に住むときは、ドアの内側に厚めののれんやクロスを配置して対処しましょう。

・お金が逃げていく「漏材宅」

ワンルームマンションなどでよく見られる「玄関の真正面に窓が見える間取り」は、風水では良いことではありません。
こういった間取りは「漏財宅(ろうざいたく)」と呼ばれ、外からやって来る金運が窓を通して素通りしてしまうのです。
また、努力をしても実りにくく、事故なども多発する傾向があります。
今の住居がこの間取りになっているときは、「玄関と窓のあいだについたてやのれんを設置して壁を作る」ことで、運気を逃がさないようにしましょう。

良い気も悪い気も入ってくる玄関。まずは「明るめの玄関マット」を敷いて、悪い気をリセットしましょう。
また、邪気を払いのける「鏡」も効果的ですが、家の中から見て左側となる「青龍位」と呼ばれる位置に設置することがポイントです。
このとき、右側の「白虎位」に設置すると争いの元となり、玄関の正面に置くとせっかく入ってきた良い気を跳ね返してしまいます。

・仕事運を上げる北西の部屋

仕事場として使う部屋は、「出世運」や「仕事運」を授かる北西の方位が適しています。
この方位で仕事に取り組むと、目上の人に恵まれて出世が早く訪れるからです。
また、部屋の入口の対角線上にデスクを設置することもポイントになります。
この場所は、部屋の中で最も気が集中する「財気位」。良い気をたくさん吸収して効率アップが図れるのです。
ちなみに、東の方位は「新規事業や転職」、南東の方位は「バランスを取る」、南の方位は「人の注目を集める」ときに良いとされ、これらの方位への仕事部屋の配置もおすすめです。

・リビングは家具の配置に気をつけて

リビングは「家族運」を司り、一日のあいだで長い時間を過ごす部屋のため、風水の影響を受けやすい場所です。
ほかの部屋とは異なり、方位よりも「日当たりや風通しの良さ」を重視する必要があります。
また、リビングは家具やインテリアへの配慮も欠かせません。
例えば、部屋に対して斜めに家具を置くと、その角から悪い気が出てしまいます。
また、梁の下にソファーを置く場合は、梁に丸い物を下げて「天井からの圧を相殺」する必要があるとされています。

・トイレに陰の気を溜めないことが重要

家族の「健康運」を左右するのがトイレです。
大量の水と汚物を扱うトイレは「吉相がない場所」ですから、清潔に保つことで陰のパワーを溜めないようにしましょう。
新築や増改築するときは外光が入る場所を選び、窓を作ることもポイントです。
日々の掃除で清潔に保ち、陰の気を吸い込んで溜めてしまう新聞・雑誌などを置かず、陽の気となる花などを飾りましょう。
また、トイレの使用後は必ずふたを閉め、気を入れ替えるためにこまめに換気することも大切です。

・睡眠の質を決めるベッドの位置

寝室で重要なのは「ベッドの位置」です。
ベッドに横になったとき、顔や身体の上に梁が来ると精神的に圧がかかる「槍殺(そうさつ)」という状態になります。
また、扉の真正面にベッドがあるとドアから入る気が直撃し、悪夢にうなされて不眠の原因になってしまいます。
ベッドは「部屋の入り口の対角線上」に置き、ベッドを壁につけるようにしましょう。

・階段が将来の働き方にも影響を及ぼす

階段が玄関の前にある建物は、風水的にはあまり良くありません。
玄関から入った気が階段を駆け上がり、無駄なエネルギーを使ってしまうからです。
もちろん、その影響は住人にも及び…苦労して働き続けても「自由な人生とはほど遠い生活」を送る可能性が高くなってしまいます。
玄関と階段のあいだに植物を置いて壁を作ると、気が駆け上がることを防ぐことができますので、このような間取りの場合はすぐに実行しましょう。

・実は危険なユニットバス

浴槽は「厄落としの場所」ですが、陰の気を発するトイレと狭い空間を共有するユニットバスは凶相になりやすくなります。
自宅がバス・トイレ一体型のユニットバスの場合は、気の流れを良くするために換気扇を回して湿気を取り除き、浴槽側とトイレ側それぞれに明るい花を置くようにしましょう。

このように、住宅には悪い気を集め、良い気を逃がしてしまう場所がたくさんあります。
中でも間取りに関する問題は、簡単に環境を変えて解決することはできません。
しかし、少しでも良い生活空間を作る方法はあります。
まずは「植物を置いて気の流れを変える」「清潔に保って陰の気を満たさない」「花や良い香りの物を置いて陽の気を増やす」という3つのことを実践してください。
いずれも日常的にできる些細なことではありますが、面倒くさがらずに実行することで運勢は大きく変わっていくでしょう。


→風水で考える自宅選び1「風水を知って土地選びに新たな視点を!」

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