交通の便がよく住みやすい街が集まった中央線

交通の便がよく住みやすい街が集まった中央線

その名のとおり東京の中心部を走る中央線。
沿線には東京都有数のターミナル駅である東京駅をはじめとして吉祥寺駅、三鷹駅、中野駅など個性あふれる駅が集中しています。
賃貸の需要が安定していることから不動産投資にも最適なエリアといえるでしょう。

中央線沿線は「住んでみたい沿線(首都圏)」第3位

不動産系のポータルサイトMAJOR7が、全国のマンション購入意向者約70万人に対して行ったアンケート(2014年)によると、「住んでみたい街」の1位は中央線沿線の吉祥寺駅となりました。
吉祥寺駅は昨年度に引き続き7年連続でトップ。
マンション購入意向者から根強い人気があることが分かります。
ほかにもトップ20のなかに三鷹駅(18位)や中野駅(20位)がランクインしているように、中央線沿線の駅が多数存在します。
同サイトで行われたアンケート「住んでみたい沿線(首都圏)」によるとJR中央線は東急東横線に次ぐ第3位です。

中央線沿線における人気の秘密は、商業的に発展している地域が多いところにあります。
高円寺駅や阿佐ヶ谷駅のように大型店と商店街が共存しているところが多く、競争が激しいことから物価も比較的安めとなっています。
また老舗の飲食店や、地元の食を支えてきた総菜店なども多いため、外食・中食にも便利です。

また沿線にはターミナル駅の東京駅や、三大副都心の新宿駅、オフィス街が広がる市ケ谷駅や飯田橋駅など、利便性の高い駅が多いのも魅力です。
東京メトロや東京都交通局、京王電鉄、小田急電鉄など各種路線に乗り換えられるため、交通アクセスにもすぐれた路線といえます。

「住んでみたい街」は再開発の進捗などによって大きく変化することが多いのですが、中央線沿線の駅は古くから住宅地として人気のある地域が多く、安定した需要がある地域といえます。不動産投資において最も重要な要素の一つである「資産が落ちにくい」という要求を満たした地域です。
10年、20年単位の長期的運用にも応えられるブランドエリアといっても過言ではないでしょう。

住んでみたい街No.1「吉祥寺」

東京都武蔵野市の東側にある吉祥寺。JR中央線の吉祥寺駅を中心に広がるエリアで、駅周辺には「東急百貨店」「吉祥寺PARCO」「アトレ吉祥寺」などの大型商業施設が建ち並びます。
また駅の北口方面にはレトロな雰囲気が漂う商店街「ハーモニカ横丁」や「ダイヤ街商店街」が形成されており利便性は十分です。

駅から少し離れたところには、広大な敷地を有する「井の頭恩賜公園」があります。
サクラやモミジなど四季折々の木々が植えられている自然豊かな公園です。
この井の頭恩賜公園の周辺は高級住宅街となっており、ほかの吉祥寺エリアとくらべて地価も高めに設定されています。
富裕層向けの高級マンションも姿を現しているため、新築の不動産投資を考えている場合は吉祥寺南町や御殿山周辺をお探しください。

富裕層向けの不動産が集中する高級住宅街もあれば、学生向けのリーズナブルな賃貸物件まで、さまざまな不動産がそろう吉祥寺。
都会の利便性と、豊かな自然が両立していることから幅広い世代に支持されています。
「住んでみたい街」No.1であることから賃貸需要も高く、投資・売買に最適なエリアといえるでしょう。

緑に恵まれた高級住宅地「三鷹」

東京都多摩地区の東部にある三鷹。中心駅は三鷹駅です。
かつて将軍が鷹を使って狩りを行う「鷹場」があった地域で、現在も豊かな自然が残っています。
お隣には商業的に発展している吉祥寺駅があるので利便性も十分。
古くから宅地化が行われている地域なので新築・中古問わず各種不動産も豊富です。

三鷹の魅力は数ありますが、特筆すべき点として交通アクセスに恵まれていることが挙げられます。
新宿駅から三鷹駅までJR中央線中央特快で15分。
中央線総武線(各駅停車)の始発駅でもあるため、席に座ってゆったりと通勤・通学できるのが魅力です。
また東西線が直通しているので、東京駅の最寄りである大手町駅にもダイレクトアクセスできます。

三鷹市芸術文化センター、三鷹の森ジブリ美術館、三鷹市立アニメーション美術館など芸術・文化施設も多く、特にファミリー層からの評価が高いエリアです。

3つの大学誘致に成功した「中野」

東京都中野区にある中野駅を中心としたエリア。
中野といえば複合ビル「中野ブロードウェイ」がある街として有名です。
商業的に発展している地域と思われがちですが、駅から徒歩圏内には区役所や郵便局、図書館、総合病院など、暮らしに密着した施設が集中しているため、住環境にもすぐれたエリアといえます。
新宿駅から中野駅までJR中央線快速で4分。また区内には東京メトロ丸ノ内線東西線都営大江戸線西武新宿線が走っており、通勤や通学にも便利です。
2013年~2014年には早稲田大学・明治大学・帝京平成大学の誘致に成功。
もともと賃貸需要が高い街ですが、さらに需要が高まっています。
賃貸目的の投資に最適な時期といえるでしょう。
また東京オリンピックに備えてランドマークだった「中野サンプラザ」を解体・再整備し、新たに駅ビルを建設する構想を打ち出したばかり。
中央線沿線のなかでも特に高いポテンシャルを持ったエリアといえます。
古くから住宅地として発展してきた中野エリアですが、最近は駅周辺にシングルライフ向けのマンション・アパートが増えてきました。
単身者はもちろん、若い女性からも注目されています。新築中古問わず投資・売買用の不動産が集中しているのも魅力です。

中央線沿線における不動産地価の推移

JR中央線沿線の公示地価(2014年)は1平方メートルあたり約115万円で、坪単価は約382万円となっています。
前年との変動率は+5.9%です。
東京ではリーマンショックが起こった2008年以降、5年間ほど下がり続ける傾向にありましたが、公示地価を見れば1996年以降は安定したラインを描いています。
吉祥寺のある武蔵野市や、三鷹駅がある三鷹駅、中野駅がある中野区も同様の推移を見せており、ここ10~20年間の地価は比較的安定傾向にあります。
中央線沿線は依然として住宅地として高い評価があるため、今後も価値が上がることはあっても、急激に下がることはないと予想されます。
中野駅周辺は再開発が進んでいることから狙い目のエリアといえるでしょう。