そろそろ梅雨入りに備える頃
芒種は、別名を「五月節」といい、およそ6月6日~6月20日頃にあたる節気です。
穀物の先端にあるトゲのような毛を「芒(のぎ)」ということから、「芒種」は穀物の種を意味します。
『暦便覧』には「芒ある穀類、稼種する時なればなり」とあり、ひょっとしたら、古代中国や昔の日本ではこの時期に田植えをしていたのかもしれません。
ただし、今日では、田植えはもう少し早い時期に行われるのが一般的です。
芒種を迎える頃には、西日本から順次梅雨入りしていきます。
東京や関東地方各地も、芒種の終わり頃から夏至には梅雨入りし、長い雨の季節がはじまります。
芒種の頃に行われる東京の行事・イベント
文京区・白山神社「文京あじさいまつり」
白山神社は徳川5代将軍綱吉公とゆかりの深い神社で、徳川将軍家から厚い信仰を受けました。
白山神社の境内と、隣接する白山公園では、約3000株ものあじさいが芒種の頃に咲き誇り、6月上旬から中旬にかけて「文京あじさいまつり」が開催されます。
会期中の週末にはあじさい神輿渡御などのイベントや、「紫陽花コンサート」と銘打たれた音楽会が行われ、模擬店や物産展などもにぎわいます。
中央区・波除神社「つきじ獅子祭」
中央区築地の波除神社では、6月10日~14日頃に「つきじ獅子祭」という祭りが行われます。
この祭りの由来は、徳川4代将軍家綱公が手がけた堤防工事が、築地のあたりで荒波のため難工事となってしまったことからです。
ある夜、輝きながら海面を漂うものを拾い上げてみると、これが稲荷大神の御神体でした。
このご神体をお祀りしたところ波風がピタリと納まり、工事は無事終了しました。
稲荷大神に竜・虎・獅子の頭像が奉納され、これを担いで回ったのが「つきじ獅子祭」のはじまりだといわれています。
今日では、巨大な獅子頭を神輿のように担ぎ、町々を練り歩く勇壮な祭りとなっています。
千代田区・日枝神社「山王祭」
山王祭は、神田祭・深川祭と並んで「江戸三大祭」のひとつに数えられ、江戸時代には歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭」 として隆盛を極めました。
山王祭は、6月7日から17日の間までに行われる20以上の祭典をまとめた総称ですが、なかでも見物は日枝神社・男坂の52段の石段を一気に山車と神輿が駆け上がる「連合宮入」や、御鳳輦(ごほうれん)2基と宮神輿1基、山車6基が王朝装束に身を包んだ約500人に供奉されて巡幸する「神幸祭」などです。
江戸時代、そして徳川将軍家にゆかりの深い芒種の頃の行事をご紹介しました。
いまとなっては遠い昔である江戸時代。
しかし、東京人の暮らしには、いまもあの時代から残る文化や風習が根付いています。
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