19日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが2.230%に上昇(債券価格は下落)しました。これは、ゼロ金利政策が導入された1999年2月中旬以来、実に約27年ぶりとなる歴史的な高水準です。衆院選を機に高市政権による財政悪化が一段と進むとの警戒感が強まり、債券売りが広がりました。
日銀による「金利のある世界」への回帰が市場の想定を上回るペースで進んでおり、四半世紀にわたるデフレ時代の終焉を象徴する動きとなっています。
1. 「失われた30年」からの完全脱却か
今回記録した2.230%という数字は、2008年のリーマン・ショック時に記録した1.9〜2.0%前後の水準を完全に突き抜けたものです。
- 1999年以来の衝撃:
- 日銀のタカ派姿勢:
当時は、金融危機後の景気対策として政府が国債を大量発行し、金利が一時的に急騰した時期でした。今回の金利上昇は、当時の混乱期以来の「高金利」に相当します。
市場では、先月(2025年12月)の追加利上げに続き、日銀がさらに金利を引き上げるとの観測が強まっています。物価高への対応として、日銀が「実質金利の低さ」を問題視していることが、さらなる金利押し上げ要因となっています。
2. 「高市トレード」と財政への懸念
一部の報道や市場関係者の間では、政権による積極的な財政出動への期待と懸念が混じり合った「国債売り(金利上昇)」の側面も指摘されています。
- 国債増発への警戒感:
財政拡大路線に伴う国債発行額の増加を市場が警戒し、需給が悪化。これが金利を2.2%台という「未知の領域」へ押し上げるエンジンとなっています。
3. 社会への甚大なインパクト
約27年ぶりの高水準は、これまでの経済常識を塗り替えるインパクトを持っています。
- 住宅ローンへの影響
- 企業経営への影響
- 銀行収益への影響
2.2%超えは、多くの30代・40代が経験したことのない水準。長期金利に連動する「固定型」の住宅ローン金利は、今後さらに上昇する可能性が濃厚です。新規借り入れや借り換えを検討している層には逆風となります。
低金利に依存していた企業の淘汰が進む可能性(ゾンビ企業の退出)。一方で、健全な企業にとっては預金利息などの運用益が増えるメリットも。
長短金利差の拡大により、銀行の利ざやは改善。金融株には買いが集まっています。
今後の焦点
市場の関心は「2.230%が天井なのか、それとも通過点なのか」に集まっています。1990年代後半のような、金利が3%、4%を目指した時代への入り口に立っているのか、日銀の次なる一手と植田総裁の発言から目が離せない状況が続きます。
「金利のある世界」への回帰が本格化する中で、家計も企業も新たな局面への対応を迫られています。
















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