初めての小学校入学はお子様もご両親もドキドキしますよね。
様々な不安もあるかと思いますが、まずは入学の準備をしっかり行いましょう。
今回は、入学までにどんな道具や持ち物が必要か、また、家庭内で教える事の出来る大切な心構えや知識についても具体的に解説します。
必要なものはリストにしていますので是非そちらもご活用ください。
小学校の入学準備はいつから行うのがベスト?
待ちに待った小学校入学。
入学式が近づいてバタバタと慌てないように、計画的に準備をしておきたいですね。
小学校生活に欠かせないランドセルや鉛筆、筆箱などたくさんの学用品は、いつから準備するのがいいのでしょうか?
どの小学校も、入学の半年~3ヵ月くらい前に、学校生活の決まりや入学準備品などについて「入学説明会」があります。
学用品については、学校によって必要なものが異なり、サイズなども細かく指定されることがあるので、入学説明会前に購入すると「使えなかった」「必要なかった」ということも…。
入学説明会でもらう資料に準備品のリストや注意事項が記載されているので、資料によく目を通してから準備を進めるようにしましょう。
準備をするものリスト
入学前に揃えなければならないものは、実は想像しているよりもたくさんあります。
学校によって内容が若干変わってくるとは思いますが、以下で準備すべき主な学用品とそれを選ぶときのポイントを、経験者の視点を交えてリスト形式でご紹介します。
【学校で使用するもの】
必要なもの | 選ぶポイント |
---|---|
鉛筆 | Bや2Bなど指定のもの。 一年生は握りやすい三角鉛筆がおすすめ。 鉛筆の他に赤鉛筆一本と書き方用の4Bが必要。 |
消しゴム | 無地で白いもの。消しカスが出にくいタイプがおすすめ。 |
定規 | 15cm位のものを筆箱にいれておく。 |
筆箱 | キャラクターのものは気が散るので禁止という学校が多いので、無地のものがおすすめ。 鉛筆以外に、赤鉛筆、油性マーカー、定規などを入れる余裕のあるもの。 缶や布製のものは避けた方が無難。 |
色鉛筆 | 基本は12色 |
クレパス | 基本は16色。幼稚園で使っていたものでも可。 |
のり | スティックタイプや透明のりは不可。 工作用のつぼ型のりを指定されることが多い。 |
はさみ | シンプルで手の大きさにあったもの。 |
下敷き | B5サイズ。 |
ノート類 | 学校で指定されたもの。 最初は学校が一括購入したのを配布される場合が多い。 |
防災頭巾 | 手作りも可。 |
お道具箱※ | 学校指定のサイズを確認する。 |
粘土・粘土板※ | 学校指定の場合が多い。 |
上履き・体育館シューズ※ | 学校指定の場合も。 指定がない場合は、脱ぎ履きがしやすい白無地のものを。 |
体操服※ | 学校指定の場合が多い。 |
ピアニカ※ | 学校指定の場合が多い。 |
【通学で使用するもの】
必要なもの | 選ぶポイント |
---|---|
ランドセル | 様々なデザインがあり、人気のものは注文から入荷までに数ヶ月かかることも。 早めの準備がおすすめ。 |
手提げかばん | 手作りも可。 |
通学帽※ | 学校指定の場合が多い。 |
靴 | 一部が透明になっているものが良い。 車から目立つカラーがおすすめ。 |
傘 | 一部が透明になっているものが良い。 車から目立つカラーがおすすめ。 |
レインウエア | ランドセルを背負ったまま着用できるタイプがおすすめ。 |
防犯ブザー | ランドセルに付けられるタイプ。 一年生でも取り扱いが簡単なもの。 |
※印のものは学校指定のものを購入しなければならない場合があります。
上履きやお道具箱は店頭の入学準備品コーナーに並んでいるので先走って購入してしまいがちですが、後から学校指定のものであることが分かり、使えなかったということもあるので注意が必要です。
学用品の準備は入学説明会後がおすすめですが、ランドセルについては人気のものは早々に売り切れたり、納期に数ヶ月かかる場合があるので、入学説明会より前(入学1年くらい前から予約開始)に購入することをおすすめします。
【ご紹介した学用品を購入した場合にかかる費用の目安】
■ 学校で使用するもの(文具・体操服など)→約1万円
■ 通学に使用するもの(ランドセル含む)→約5万円~約7万円
これら学用品を合計すると、6万円~8万円くらいは必要になってきます。
また、これ以外にも、自宅で使用する学習机や入学式用の服などを新たに購入する場合、10万円~15万円が入学に際して必要になってくるでしょう。
家庭で事前に身につけたい4つのこと
ランドセルや学用品など「モノ」の準備も大切ですが、学校生活にスムーズになじむためには、集団生活でのルールや約束事を守れるようになっておくことも必要です。
幼稚園や保育園と違って、きっちり時間通りにカリキュラムが進んでいく小学校。
先生がずっとお子様を見ているわけではなく、時には自分で判断して行動することも求められます。
お子様が楽しく学校生活を送るために、以下のような準備ができているかを、もう一度見直してみましょう。
登下校の交通ルールを確認する
毎日親が送迎をしていた幼稚園や保育園と違い、小学校は子どもたちだけで通うことになります。
集団登校の場合は、高学年のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと一緒に登校するので安心ですが、個人で登校する場合は、学校までの道のりをしっかり覚え、安全に登校できるようになっておくことが必要です。
学校が家から遠い場合など、お子様が通学路に慣れていない場合は、入学前におうちの方がお子様と一緒に何度か通学路を歩いてみることをおすすめします。
その際、「歩道を歩く」「一旦停止をして左右を確認する」といった交通ルールを守れるよう徹底しておきましょう。
また、気をつけて横断しなければならない箇所や、用水路や池などがある場所など危険なポイントもお子様と一緒に確認をして、安全な登校ができるようにしておくことが大切です。
重要なことは時間を守れるよう癖をつける
学校生活は分単位で時間割が組まれ、「休み時間」「給食の時間」など時間を守って行動することが求められます。
時計が読めないお子様も多いかもしれませんが、入学までの間に、「起きる時間」「ご飯の時間」「お風呂の時間」など生活の区切りで時計を見たり、時間を守ったりする習慣を徐々に付けておくとよいでしょう。
また、大人と違って、時間が経過する感覚がまだ身についていないお子様が多いと思いますが、遊びの時間などを利用して「5分」「15分」など時間の感覚を身に付けていくのもいいですね。
楽しく過ごすための元気な挨拶
朝の挨拶、授業の「起立、礼」、食事の際の「いただきます」など学校生活の中では、挨拶がとても重視されています。
また、通学途中で近所の人や見守りの保護者などにしっかり挨拶し顔見知りになっておくことは、防犯の面からも大切な習慣です。
幼稚園や保育園で挨拶を学んできたお子様も多いと思いますが、初めての人にもきちんと挨拶ができるように、普段からお家や近所の人などと挨拶を交わす習慣を付けておきたいですね。
コミュニケーションの第一歩!相手の話を聞く
小1プロブレムといって「人の話を聞けない」「授業に集中できない」子どもが増えていると言われています。
人の話を聞くことは授業に集中するための基礎となる力。
また、学校生活は集団の中でのコミュニケーション力を培う場所でもあります。
「相手の話を聞く力」は、入学前におうちでも少しずつ身につけておく必要があるでしょう。
お子様の聞く力を育てるには「絵本を読み聞かせる事」がおすすめです。お子様も楽しめるお話なら、しっかり最後まで集中して聞くことができますよ。
慣れてきたら、少し長めのお話を読んであげてもいいですね。
意外と役立つ!その他の必要なもの
ここまでで、小学校で必要な「モノ」「コト」についてご紹介してきました。
最後に、必須ではないけれど、あるときっと役に立つ!というものを筆者の経験と独断で、いくつがお伝えします。
名前シール・名前スタンプ
学用品にはすべて記名することが必要です。色鉛筆の一本一本、上靴や給食ナプキンなど全てのアイテムに記名するのは案外手間がかかりますので、名前付けには、お子様の名前を印刷した「名前シール」や「名前スタンプ」が便利ですよ。
名前シールは傘やコップなどにも貼れる防水加工のものを。靴下やハンカチなどには洗濯しても落ちない名前スタンプがおすすめです。
手作りキット
手提げかばんや体操服入れは既製のものを購入してもいいですが、「手作りしてあげたい」というおうちの方も多いですよね。
でも、実際作るとなると意外と手間がかかるもの…。
そんな時は入学準備グッズの手作りキットがおすすめです!必要なアイテムがあらかじめカット済みで揃っているので、ミシンさえあればあっという間にでき上がります。
移動ポケット(外付けポケット)
小学校ではハンカチやティッシュが必要ですが、女の子の低学年向けの洋服などにはポケットが付いていないタイプのものも多いですよね。
そんな時クリップで洋服に付けられる移動ポケット(外付けポケット)があると便利です。
小学校入学準備は余裕をもって
お子様も親御さんもわくわくドキドキの小学校。お子様にとっては初めてのことばかりで色々と戸惑うことも多いかと思います。
少しでもスムーズに学校生活が送れるように、毎日使う学用品はお子様自身が使いやすいものを選んであてくださいね。
学校生活が始まると毎日のスケジュールに慣れるまでは親子とも落ち着かないものです。
入学時にバタバタ慌てないように、学用品などの準備は余裕を持って済ませておきましょう。
また、入学準備はすべておうちの方がやるのではなく、お子様も一緒に準備をすると、「学校生活が始まる」という自覚が芽生え、自分の持ち物について把握できるのでおすすめです。
親子揃って、楽しく入学準備を進められるといいですね。