リビング学習の効果とは?今、注目されている理由や必要なものをご紹介!

昨今、リビングやダイニングでの学習がテレビや雑誌などでとりあげられ、さまざまなメリットがあると注目されています。しかし、リビングで勉強することは本当に子どもの学力向上へとつながるのでしょうか。やり方次第では子どもが勉強嫌いになり、学力低下に結びついてしまうことも。リビングのメリットとデメリット、リビング学習をしやすくする方法などについて詳しく見ていきましょう。

リビング学習のメリットとデメリット

リビング学習が注目されていますが、メリットだけではなくデメリットが存在します。まずはそれらを把握したうえで、利点を伸ばしながら欠点を抑える方法について考えていきましょう。

リビング学習のメリット

  • 適度な物音は集中力を上げる効果がある

    人間は、まったくの無音環境では集中できず、適度な物音があるほうが集中力が上がるといわれています。リビングで学習すると、家事や会話などのさまざまな物音が聞こえてくるため、勉強の能率が上がります。

  • 親と一緒にいることで安心できる

    小学校低学年の子どもの場合は特に、一人でいるよりも親と一緒のほうが安心できます。リビング学習は、不安を感じて勉強に対する集中力が低下するのを防ぎます。

  • 親子のコミュニケーションが増える

    親子が一緒にいる機会が多くなります。そのため、親子のコミュニケーションも増し、お互いのきずなも深まっていくと考えられます。また、勉強でわからないところがあってもすぐ親に尋ねることができたり、親が子どもに勉強を教えたりできるのもメリットのひとつ。勉強の能率が上がるとともに、子どもは親への信頼を増し、親は子どもの勉強の理解度を把握できます。

リビング学習のデメリット

  • リビングが片付かない・ゴミが出る

    デメリットとして挙げられることのひとつは、リビングが片付かないことです。勉強道具やランドセルを出しっ放しにしてしまうと、夕食の支度や掃除などの妨げとなります。
    特に、消しゴムのカスは勉強中に必ずといってよいほど出てくるゴミです。あらかじめ、対処方法を考えたうえで学習を進める必要があります。

  • 家族がテレビを点けていると勉強に集中できない

    家族のだれかがテレビを点けた場合、特に子どもが興味を持つ番組が放送されていると勉強に身が入らなくなってしまいます。

  • 親子の距離が近くなりすぎて、子どもがしかられる回数が増える

    リビング学習の場合、子どもが勉強する様子が親の目に入ります。そうなると、問題の解答内容や学習の進め方などについて、親が注意したりしかったりする頻度が増える可能性があります。
    たとえば、子どもの勉強を見ている親が「そんな計算方法じゃダメ」といった否定的な言葉を多用してしまい、子どもの学習意欲がなくなってしまう……というのがその典型的な例です。

リビング学習の問題点を解消するには

リビング学習でどうすればより効果的に勉強に取り組めるようになるのか、どうすればリビングでの勉強で生じがちな問題点を抑えられるのかを見ていきましょう。

リビング学習のメリットを引き出す方法

  • 適度に小さな物音を立てる

    子どもがリビングで勉強する様子を見ながら夕食の準備を進めたり掃除をしたりして、適度に物音を立てましょう。

  • 子どもを適度に褒める

    よいところを見つけて褒めてあげましょう。そうすることで子どもの学習意欲は増し、勉強への取り組み方も変化していきます。

  • 質問の答えがわからなくても会話をする

    リビング学習の特長は、親子の間でさまざまな会話ができることです。子どもにきかれた問題の答えがわからなくてもごまかすことなく、「わからない」と答えてみてください。それをきっかけにして別のことに話が及んだり、子どもが親により親しみを覚えたりすることもあります。

リビング学習のデメリットを抑える方法

  • 学習マットを活用する・ゴミ箱を近くに置く

    消しゴムのカスや勉強道具が散らかるといった問題は、学習マットの使用で解決できます。勉強道具を広げたまま持ち運びができるので、食事時などに場所を移動する際にも便利です。
    学習マットを使用しなくとも、消しゴムのカスの問題は近くにゴミ箱を置いておくことで対処できます。あとでゴミをまとめて捨てるようにすればよいのです。

  • 家族にテレビを点けないように協力してもらう

    勉強中は、ほかの家族にはなるべくテレビを点けないよう協力してもらいましょう。それが難しいのであれば、子どもが興味を持ちにくい番組を選んだり、ヘッドホンを使ってなるべく子どもに音が聞こえないようにしたりするとよいでしょう。

  • しかるのではなく、まずはよいところを探して褒める

    子どもの勉強の進め方や解答などに問題があったとしても、それを指摘するのは後回しにし、まずはよいところを見つけて褒めるようにしましょう。

リビング学習がしやすい環境をつくる

今まで見てきたことをふまえると、子どものリビング学習には家族の理解と環境整備が必要だとわかります。子どもが効果的にリビング学習を進められるよう、親が環境を整えてあげることも大切です。

リビングに学習机を置く

ダイニングテーブルやリビングのテーブルを使って勉強すると姿勢が悪くなるほか、教材が不足している場合はいちいち部屋まで取りに行かなくてはならないという不便が生じます。リビングに学習机を置けば、それらの問題を一挙に解消できます。

勉強道具用の棚を置く

リビングに専用の棚が置いてあると、勉強道具の整理整頓がしやすくなります。子どもが道具を片付けているかを簡単に確認できますし、教材整理の苦手な子どもでも片付けが得意になることもあります。

ライトスタンドを用意する

リビングやダイニングでの勉強時には、照明の位置によって頭や手で教材に影ができてしまうことがあります。手元の教材を見やすいように、リビング学習用のライトスタンドを置くとよいでしょう。小学校低学年の子どもが使用するときには、親が明るさを調節してあげましょう。

まとめ

リビング学習には、子どもの集中力が上がる、親子のコミュニケーションが増えるなどのメリットがある反面、リビングが片付かない、親がつい子どもをしかってしまうなどのデメリットもあります。

しかし、そのデメリットは親の心がけ次第でメリットに転じることができるものばかりです。勉強ができる子にしようとは考えず、まずは子どもの意志を尊重し、親子が一緒になって学習しやすい環境をつくるにはどうすればよいかを考えていく。そうすれば、お互いにとって快適なリビング学習を実現できるのではないでしょうか。

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