麻布(あざぶ)学園(麻布中学校・高等学校)は東京都港区元麻布2丁目3-29に位置する中高一貫教育の名門私立学校です。
東京大学合格者数の多さなどで非常に優秀な進学校として注目されることが多いのですが、その一方で生徒の自由を尊び、「考える力」を育てていくというすぐれた教育方針も高く評価されています。
生徒の自主性を何よりも重んじる自由な校風
麻布学園は幕末から明治期にかけての政治家・教育者として名高い江原素六によって1895(明治28)年に「麻布尋常中学校」として創立された歴史ある学校です。
冒頭でご紹介したように、麻布学園は東大をはじめとする一流大学への合格率が非常に高いことで知られています。
このため中学受験も全国屈指の難関となっており、中学受験の世界では開成・武蔵と並んで「男子御三家」と呼ばれています。
さぞ厳格な校風で、6年関を通じてみっちりと受験勉強に励ませる学校なのか……という印象を受けますが、意外にも、麻布学園の最大の特徴は「自由な校風」にあるといいます。
校則がなく、服装もヘアスタイルも自由。
しかしそれは決して放任主義というわけではなく、生徒の自主性を最大に発揮させ、「自ら学ぶ姿勢」を自然に身につけさせるためにということのようです。
また「自ら考える姿勢」と「書く能力」を非常に重視し、試験でよい点数を取るだけの秀才ではなく、世界に通用する実力を持った人材を育てようという熱意が感じられます。
こうした校風が功を奏してか、麻布学園の出身者は福田康夫・橋本龍太郎両元首相をはじめ政界、財界、芸術界、芸能界などで幅広く活躍しています。
麻布学園の周辺情報
麻布学園が位置する元麻布2丁目は元麻布の高級住宅街の中心部になります。そのため学校周辺には高級住宅が建ち並びますが、もともと区画がゆったりしており、緑が豊かなことから気品ある落ち着きが感じられます。
また学校周辺には有栖川宮記念公園や元麻布ヒルズなどの緑地が多く、空が広く見渡せるのびのびとした街並みとなっています。
さらに、オーストリアをはじめ各国の大使館が点在しているエリアになるので治安がよいことはいうまでもありません。
この付近に住むのであれば、安心してお子さまを学校へ通わせることができるでしょう。
なお、麻布学園の最寄り駅は東京メトロ日比谷線
の広尾駅になります。
駅から学園までの距離は徒歩でほぼ10分です。なお、学園から東方向に足を延ばせば東京メトロ南北線と都営大江戸線の麻布十番駅までは徒歩であればほぼ15分でアクセスができます。
元麻布の高級住宅街に住むということであれば車での移動が中心となると思います。
しかし駅が徒歩圏範囲にあるというのもなにかと便利でしょう。
また、逆に駅からあまり近すぎないという点も、環境や雰囲気を保つうえで重要なポイントになっていると思われます。
お子さまをのびのびと育てたい方に
「子どもの将来のことを考えると、一流大学への進学を狙える進学校に通わせたい。
しかし受験勉強一色の青春もかわいそうだ」とお考えの親御さまは多いでしょう。
麻布学園なら親御さまのそうした希望もかない、お子さまにのびのびと健やかな学校生活を送っていただけるのではないでしょうか。