中央区の住みやすさは?保育・教育・医療環境が充実!気になる項目をデータで比較

中央区の住みやすさ
[最新更新日]:2024/04/08[記事公開日]:2014/08/08

百貨店や飲食店が多く立ち並び、落ち着いた雰囲気の活気があふれる中央区。今回はそんな中央区の住みやすさに関するデータをご紹介します。街の特徴や気になる治安、子育てのしやすさなどを詳しく見ていきましょう。住みやすい街もあわせてご紹介するので、中央区に住んでみたい方はもちろん、都内への引っ越しを検討中の方はぜひ参考にご覧ください。

中央区の住みやすさ度

※評価は、5点満点で3点が14区のほぼ平均として相対的に比較

中央区の基本データ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
人口 39万2421人 16万9179人 13位
面積 25.00k㎡ 10.21k㎡ 14位
人口密度 1万6643人/k㎡ 1万6570人/k㎡ 8位
一般世帯数 21万8404世帯 9万2487世帯 13位
昼夜間人口比率
※昼間人口÷夜間人口×100
255% 374.39% 2位
財政力指数
※収入額÷支出額
0.70 0.68 6位

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中央区は東京23区のほぼ中央に位置します。世界的にも有名な銀座や日本橋などの大商業エリアがあり、昼夜間人口比率が高いことが特徴的です。面積は広くありませんが人口密度も低く、ベイエリアなどの住宅地はどの世代からも人気です。商業地や繁華街が多くあるため交通の便もよく、財政力も比較的高い区です。

中央区の特徴

江戸時代から続く商業の中心地を抱えた中央区。まず押さえておきたい、昔ながらの雰囲気が残る街並みとベイエリアの再開発についてご紹介します。

江戸時代から続く商業と文化の中心地

コレド室町

銀座から連なる日本橋エリアでは、新たな賑わいを生み出す日本橋室町東地区の再開発事業が完了。オフィスと商業施設に、シネコンなどのエンターテインメント機能が加わりました。

銀座は百貨店や高級ブランドの旗艦店が軒を連ねる一大商業地、日本橋は老舗店が江戸時代からの歴史を守るイメージが強いエリアでしたが、再開発により、一帯は歴史と最先端を融合した新しい街へと生まれ変わりました。桜並木の延伸や歩道幅の拡張も行われ、日本文化を堪能できるエリアとして国内外から注目を集めています。

今後も続くベイエリアの再開発

BRT

ベイエリアの再開発は、2023年現在も多くの開発が進行中です。銀座のベイエリアの再開発の展望としては、新たな観光拠点の創出により、東京を代表する観光地の一つとなることと、多くの企業のオフィスや商業施設を集積して新たなビジネス拠点となることが期待されています。

さらに、銀座の中心部と臨海部を結ぶ基幹的交通システム「BRT(バス高速輸送システム)」が運航開始し、銀座地区と臨海部を結ぶ新たな交通手段として、多くの利用者から注目を集めています。今後は、常住人口・就業人口ともに大幅に増えていくことが考えられます。

中央区の治安 星1.5つ

カテゴリー 14区平均 データ 順位
刑法犯認知件数 2,617件 2,588件 7位
人口1000人当たりの刑法犯認知件数 9.2件 15.3件 13位
人口1000人当たりの侵入窃盗発生件数 0.38件 0.43件 11位
人口1000人当たりの火災発生件数 0.48件 0.61件 12位
交番・駐在所数 29ヵ所 23ヵ所 10位

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人口密度が低いこともあり、刑法犯認知件数自体は14区内で平均的なエリアです。ただし人口単位でみると、刑法犯認知件数・火災発生件数・窃盗件数ともに14区内でもかなり多い傾向にあります。治安の悪いエリアは人が多く集まる銀座や築地に集中しているものの、区では防犯設備士の資格を持つ防犯アドバイザーを各家庭に派遣。空き巣など防犯対策の相談を受け付けています。また防犯対策費用については一部助成も行っています。

中央区の子育て環境星2つ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
就学前児童1人当たりの児童福祉費 257.7万円 216.3万円 14位
待機児童数(対前年比) 0.14人(-8人) 0人(-85人) 1位
保育サービス利用率 55.2% 52.3% 11位
小・中学生1人当たりの教育費 111.6万円 282.8万円 1位
小学校教員1人当たりの児童数 18.5人 20.1人 14位
中学校教員1人当たりの生徒数 16.6人 16.3人 6位
人口1人当たりの公立図書館蔵書数 3.66冊 3.74冊 6位

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中央区はさまざまな子育て支援制度を行っています。例えば子どもが生まれた家庭には新生児誕生祝品として5万円分の区内共通買物券・食事券を贈呈。また2歳から小学6年生までの子どもを17~22時まで預かる「トワイライトステイ」(利用条件あり)や子育て交流サロン「あかちゃん天国」など、新しく子育てを始める方をサポートするためのサービスが充実しています。

中央区の医療星4.5つ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
1k㎡当たりの医療施設数 30.7ヵ所 68.0ヵ所 1位
人口1000人当たりの一般診療所数 2.13ヵ所 4.08ヵ所 2位
人口1000人当たりの医師数 7.18人 8.4人 5位
子供が医療費助成を受けられる期間 高卒
(入院時食事療養費含む)

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1㎢当たりの医療施設数と人口1000人当たりの医療施設数、人口1000人当たりの医師数ともに上位にランクインしており、医療体制は充実しているといえるでしょう。 区が医療に関する電話相談窓口を設置しており、自宅から近い医療機関の紹介や治療内容に関する質問対応をしてくれるので便利です。そのほか、区内在住のがん患者に対してウィッグや胸部補整具の購入費用を助成する事業も行われています。

中央区の自然環境星2.5つ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
公立公園等の総数 228ヵ所 92ヵ所 13位
人口1万人当たりの公立公園等の数 5.57園 5.44園 8位
公立公園等の総面積 130万8702㎡ 62万4038㎡ 8位
1人当たりの公立公園等の面積 3.13㎡ 3.69㎡ 5位
緑被率 18.36% 10.7%(2017年) 14位

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中央区内には江戸時代から続く庭園で、都内唯一の海水の池を有する浜離宮恩賜庭園があります。三百年の松や、歴代の将軍たちが使用した御茶屋、お花畑など見どころスポットがたくさんあり、区内在住の人々はもちろん、観光客にも人気です。そのほか、数奇屋橋交差点近くには超一等地でありながら、緑が豊富でホっと一息つける数奇屋橋公園もあります。

中央区の買い物・娯楽星3つ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
小売業事業所数 2,354ヵ所 2,429ヵ所 7位
人口1000人当たりの飲食料品小売業数 1.58ヵ所 1.43ヵ所 9位
人口1000人当たりの飲食店数 5.58ヵ所 6.62ヵ所 2位
映画館数(≠スクリーン数) 4.29館 3館 7位
人口1万人当たりのフィットネスクラブ数 1.66ヵ所 2.25ヵ所 4位
博物館・美術館数 12.21館 10館 9位

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飲食店数が多く、スーパーやコンビニ数を表す飲食料品小売事業数も少なくないエリアです。築地エリアでは海鮮丼や新鮮なお魚料理、月島エリアではもんじゃ、銀座エリアでは本格的な料亭の味など、高級店から庶民的なお店までさまざまなジャンルの料理が堪能でき、区内外の人々から人気を集めています。

中央区の住まい星1.5つ

カテゴリー 14区内平均 データ 順位
一般世帯の持ち家率 40.48% 42.77% 6位
居住世帯の一戸建て率 14.37% 3.28% 13位
中古戸建平均価格 9,845万円 期間中取引なし 14位
中古マンション平均価格 7,110万円 7,891万円 4位

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中古マンション平均価格は14区内で最も高いエリアです。理由としては人口の増加とともに土地の需要があがったこと、新築マンションの販売戸数が年々減少していることなどが考えられるでしょう。反対に一戸建てに住む人の割合は14区内でも低いレベルにあります。一戸建ての物件数自体が少ないエリアなので、必然的にマンションに住む人が多いといえます。

中央区の資産価値ランキング2024

※用途区分:住宅地

順位 町名 標準地番(住居表示)
最寄り駅・距離 公示地価(前年) 前年比
1位 佃3丁目5番1外
(佃3-3-9)
月島駅
120m
226万円/㎡(210) 107.6%
2位 明石町 明石町528番2
(明石町5-19)
築地駅
430m
193万円/㎡(179) 107.8%
3位 勝どき 勝どき3丁目419番1
(勝どき3-4-18)
勝どき駅
200m
150万円/㎡(141) 106.4%
3位 月島 月島3丁目2503番
(月島3-25-3)
勝どき駅
500m
150万円/㎡(139) 107.9%
5位 佃2丁目208番1
(佃2-12-12)
月島駅
230m
146万円/㎡(136) 107.4%

(出典:国土交通省「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」)

月島駅近くの佃3丁目は、平米単価が200万円台であり、これは港区の住宅地に並ぶ高水準です。近年「住む」エリアとして認知されたことにより需要が上昇。アクセスの良さから賃貸需要があるので、価格に比べ賃料が高く収益性の良い街が多くあります。東京オリンピックの選手村として利用された晴海五丁目西地区は、大会終了後、多様な人々が生活できるまちづくりを進めています。さらに近隣エリアでも住宅を伴う大型プロジェクトが複数あります。ますます資産価値の向上が期待できるエリアでしょう。

中央区の住みやすい街6選

再開発が進められ多様性に対応した街づくりが盛んな中央区。昔ながらの商店街も多く残る魅力的なエリアです。中央区の中でも特に住みやすいおすすめの街を6か所厳選してご紹介します。

【晴海】再開発で東京五輪後も注目を集める街

晴海開発が進む地区。2019年には、地上48階建て免震タワーマンション「パークタワー晴海」が竣工し、新しい病院「聖カタリナ病院」も建設されました。併せて運河沿いのテラスの整備や電源の地中化など、計画的な街づくりが進められています。最も注目なのが五丁目に建設された五輪選手村。五輪後は約5600戸の住居、商業施設、保育所、小学校、クリニックなどの生活施設「HARUMI FLAG」(ハルミフラッグ)として転用され、順次販売されています。その他、サービス付き高齢者向け住宅、若者向けシェアハウス、外国人向けサービスアパートメントなど、多様性に対応した住まいが並ぶ地域です。

地名の由来

明治二十年代に月島(築き島)埋立事業で造成、月島四号地が昭和十二年に京橋区の晴海町一~六丁目となり、昭和四十一年から現在まで、晴海一~五丁目に再編されました。いつも晴れた海を望むという希望からこの名がついています。


【東日本橋】江戸の粋を伝える伝統と新たなカルチャーが融合

東日本橋江戸時代から交通の要衝として栄える地区。現在も新橋や東京、新宿など、複数のターミナル駅へのアクセスに優れており大変便利です。また、ファミリータイプのマンションも少なくありません。近年では、問屋倉庫の空きスペースにアトリエやギャラリーがオープンし、新しい文化スポットとしても注目を集めています。

歴史を感じさせるスポットも点在。伝統芸や大道芸を楽しめる「大江戸両国・伝統祭り」には、毎年多くの地域住民が集まります。街の東側は隅田川に面しており、川沿いでジョギングや散歩を気軽に楽しめるのも魅力。

地名の由来

まず、「日本橋」という地名の由来は、慶長八年(1603年)に幕府は浜町から銀座付近まで町割り、堀割りを進め、この時に日本橋が架橋されたことによります。

昭和46年(1971年)4月、日本橋村松町・日本橋若松町・日本橋矢ノ倉町・日本橋薬研堀町・日本橋米沢町(以上現:東日本橋一丁目)、日本橋両国(現:東日本橋二丁目)、日本橋橘町(現:東日本橋三丁目)を併せ住居表示を行い新町名・東日本橋が成立しました。

【勝どき】水と緑が身近な銀座徒歩圏の便利な立地

勝どき都営大江戸線勝どき駅が最寄りの地区。汐留駅や新宿駅へのアクセスも便利で、銀座・日本橋は徒歩圏内です。地下鉄が開通し、ここ十数年で急激にタワーマンションが増えています。勝どき駅徒歩4分の場所には、スーパーや飲食店が入る複合商業施設「晴海トリトンスクエア」が、晴海運河沿いには「晴海臨海公園」があり、休日も楽しく過ごせる環境が調います。「東京BRT(バス高速輸送システム)」の運行が開始すれば、虎ノ門までダイレクトでのアクセスも可能。

地名の由来

勝どきの由来は、日露戦争(1904~05年)時の勝利の喚声(勝ち鬨)にちなんで。

【佃】ウォーターフロント開発の先駆け

佃江戸時代の埋め立て造成で誕生した地区。かつては造船工業中心の工業地帯でしたが、1986年の再開発で再生し、現在では都心へのアクセス抜群な高級住宅地へと発展しています。

少し足を延ばせば「アーバンドックららぽーと豊洲」や「晴海トリトンスクエア」も生活圏内にあり、暮らしに不自由することはありません。

緑豊かな公園の確保や沿岸部への遊歩道設置、建物低層部の商業施設など、計画的なまちづくりによって機能的な街並みを実現しています。周辺の再開発が進むエリアにとっての完成形といえるでしょう。

地名の由来

大阪の佃村から正保元年(1644年)、漁師三十余人が当地に家康との縁故により近海の漁業権を得、白魚を取って、「つくだ煮」として、将軍に献上したのがその由来です。昭和四十二年の住居表示の際、佃島、新佃島東町・西町が「佃」となり「島」の字がなくなりました。

【明石町】オフの楽しみも充実したオフィス街

明石町河岸公園からの眺め隅田川の河口付近に広がる地区。ランドマークの聖路加タワーや聖路加国際病院の間を南北に走る通り沿いには街路樹がふんだんに配置され、安らぎを感じられる街並みが広がります。

オフィスビル中心の街並みに彩りを加えているのは、街の東西に配置された公園。東側の明石町河川公園では、ウォーターフロントの気持ちよい眺めを堪能でき、西側の築地川公園ではバーベキューを楽しめます。

さらに、一大商業地の銀座や築地場外市場が1km圏内に収まる抜群の立地です。

地名の由来

明石とは山岳地帯は赤茶けた石のこと、海辺は赤サンゴのことをいい、「あかいし」の「い」を省略して「あかし」と呼んでいます。

地名の由来は、播磨国明石の漁師が移住してきたからとも、当地を明石浦に見立てたものともいわれていますが、いずれにしろ、日本の標準時の子午線(東経135度)が通っている兵庫県明石が由来といえます。

【月島】新旧の建物が混在する生活利便性の高い町

月島勝どきや晴海と並び、タワーマンション開発が活況な地区。一方で昔ながらの商店街や長屋建築なども残り、新旧入り混じった独特の景観を形成しています。最寄り駅である「月島駅」からは東京メトロ有楽町線、都営大江戸線の2路線を利用可能。一帯には複数のスーパーがあり、品揃えによって使い分けられるので、日常の買い物に便利でしょう。

駅周辺には名物の「もんじゃ焼き」を扱う店をはじめ、飲食店が多数展開されています。

地名の由来

近隣の「築地」などと同様、当初は「築島」と名付けられ、やがてそれが月島に変えられたという説が国語辞書に記載されています。

それとは別に、東京湾内にあった月の岬という月見の名所から名付けられたという説も存在します。

中央区の住みやすさ

中央区に住んでみたい!と思った際に、気になる街の特徴や治安、子育て・買い物環境などさまざまなデータをご紹介しました。
銀座や月島など有名な街が点在し大規模な再開発も進む、今後も注目のエリアです。交通や生活はとても便利で、落ち着いた住環境も多く住みやすいエリアといえるでしょう。

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