元麻布・広尾(もとあざぶ・ひろお)憧れだけじゃない高級住宅地の素顔

伝統ある商店街である麻布十番の東、広大な毛利庭園の南に位置する元麻布は、多くの大使館を抱える国際色豊かな街です。
その西端にある有栖川宮記念公園と、発展著しい恵比寿に挟まれた広尾も、やはり各国の大使館が立ち並ぶ静かな街です。
いずれも港区と渋谷区を代表する高級住宅街でありながら、芸能人やセレブリティがお忍びで訪れる名店も数多く、その一方で有名な進学校や大規模な病院がそろうなど、複雑な顔を見せるエリアといえるでしょう。

麻布十番・六本木・恵比寿の3エリアに囲まれ、電車とバスは苦労知らず

東京メトロ南北線と都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅を出たところに広がる「麻布十番商店街」は、毎年8月の「麻布十番納涼祭り」が大いに賑わうことでも知られています。
その喧噪を抜けたところに広がる元麻布エリアは、元麻布ヒルズなどの大規模なマンションと大きな敷地を持つ邸宅が併存しています。
また、エリアの中央にある本光寺の周辺には、古くからの街並みも残っています。
エリアの北側は都立六本木高等学校を挟んで六本木に面していることから、東京メトロ日比谷線も徒歩圏内という恵まれた立地です。
一方、外苑西通りを挟んだ西側に位置する広尾は、東京メトロ日比谷線の広尾駅と、南西にあるJR恵比寿駅が利用でき、こちらも都内各所へのアクセスに優れています。

どちらもバス路線が整っており、麻布十番駅からは「渋谷」「目黒」「五反田」「新橋」に加えて、「東京タワー」行きの都営バスに乗れます。
商店街の南端にある「二の橋」からも、ルート違いで前述の4駅に向かうことが可能です。
広尾駅にも都営バスの乗り場があり、「目黒」「品川」「千駄ケ谷」「新宿」「新橋」の各駅行きが運行され、外苑西通り沿いに進んだ「天現寺橋」や明治通り沿いにも複数のバス停が設置されています。
さらに、港区のコミュニティバスである「ちぃばす」も、広尾駅と麻布十番駅、六本木けやき坂を循環する麻布西ルートと、港区役所から芝公園、六本木けやき坂、神谷町を巡る麻布東ルートなどがあり、近隣の移動に困ることはありません。

個人商店から高級スーパー、グルメの店まで幅広くそろう

元麻布にお住まいの方が日用品を買う際は、麻布十番商店街がおすすめです。
商店街には多くの個人商店のほか、ダイエーや成城石井といった大型店舗もありますので、日常の買い物で苦労することはないでしょう。
また、六本木方面には24時間営業で駐車場も充実しているリンコス、商店街の南外れにはローストビーフなどが人気の老舗・スーパーナニワヤがあり、生活スタイルに合わせてスーパーマーケットを選ぶことができます。

一方、広尾のスーパーマーケットを代表するのは、駅前の広尾プラザにある明治屋と、広尾ガーデンヒルズにあるナショナル麻布の2店です(ナショナルは南麻布にも店舗あり)。
どちらも輸入食品や高級食材を取りそろえ、地域の人々に長く愛されてきました。
ほかにも、南麻布の肉のハナマサ、広尾1丁目のカクヤスのように、業務用や安価な食材・酒類をそろえる専門店もあるなど、さまざまな需要に応えています。
広尾駅の周辺には、「広尾ガーデン」「広尾プラザ」という大型の施設があります。
それぞれ個性的な店舗が入っており、地域住人だけでなく、広く都内からの買い物客を集めています。
さらに、明治通り沿いは、和食からイタリアン、パン、ケーキ、ラーメン店まで、幅広いジャンルの名店・人気店が並び、味にこだわる人にとって目の離せないエリアといえるでしょう。

学校と病院にも恵まれた、緑と国際色豊かなエリア

元麻布と広尾に共通して多いのが寺社です。元麻布エリアには9つの寺と1つの神社、広尾エリアには4つの寺があります。
いずれの境内でも、古い樹木や整えられた庭の緑の移ろい、虫の声などが季節を感じさせてくれます。
また、両エリアの中央の、やや麻布よりにある「有栖川宮記念公園」には大きな池や東京都立中央図書館があり、地域住人の憩いの場となっています。

元麻布・広尾エリアには、各国の大使館が多いことも特徴です。元麻布にはアルゼンチン、オーストリア、中国、広尾にはオマーン、チェコがそれぞれ大使館を構えています。
ほかにも、ウクライナ、韓国、スイス、ドイツ、パキスタン、フランス、ルーマニアなどの大使館が周辺にありますので、国際色豊かなエリアとなっています。
また、元麻布には、サウジアラビア大使館付属の文化センター「アラブイスラーム学院」もあり、1年を通じてアラビア語を学ぶこともできます。

なお、元麻布・広尾エリアには、中高一貫校の「麻布学園」があります。また、小学校から高等学校までひとつの敷地で学べる「東京女学館」は、明治設立の女子教育の伝統校です。さらに、多くの著名人を輩出してきた「聖心女子大学」があるなど、多くの名門校がそろっています。それ以外にも、チャレンジスクールの「都立六本木高等学校」や、入試倍率が高いことで知られる「広尾高等学校」のほか、2つのインターナショナルスクールがあるなど、教育に力を入れる家庭にとって魅力的な環境となっています。

広尾エリアの中央には、日本を代表する医療機関のひとつ「日本赤十字社医療センター」があり、救急対応はもとより、あらゆる病気やケガに対応しています。
また、天現寺橋のたもとにある「東京都立広尾病院」や、外苑西通り沿いにある「心臓血管研究所付属病院」など、規模が大きい病院や専門性の高い医療機関がそろっていることも見逃せません。

ブランド価値ではなく実際の生活を考えて選びたい街

元麻布には、緑豊かな四季の丘に囲まれ、敷地内にスパまである「元麻布ヒルズ」があります。
広尾には、5つの異なる建物が並ぶ「広尾ガーデンヒルズ」と、2000年代から開発が始まった「広尾ガーデンフォレスト」という高級マンション群があり、いずれもランドマーク的な存在となっています。
その一方で、古くからの住宅街や敷地の広い邸宅も存在しており、この街に居を構えることは一種のステータスとなっています。
ここまで紹介したように、元麻布・広尾エリアは、生活面においても利便性が高く、都内各所へのアクセスは良好な、暮らしやすい街となっています。
高級住宅地といわれる場所は数多くありますが、元麻布と広尾は、その中でも「住みやすさ」と「価格」のバランスが良い街といえるでしょう。
ぜひ、住宅探しの候補地のひとつとして考えてみてください。