渋谷区 都心の14区比較

渋谷区

渋谷区の住みやすさ

「特区」指定で活性化 静寂な邸宅街も点在

渋谷のスクランブル交差点

注目エリアは、渋谷駅とその周辺の繁華街。渋谷駅周辺地域が、国際戦略総合特別区域として、「アジアヘッドクォーター特区」の指定を2011年12月に受けたことで、IT産業をはじめとするビジネス、文化芸術の拠点という側面も鮮明になってきた。

2012年春には渋谷ヒカリエが、そして2013年春には東急東横線と副都心線が相互乗り入れを開始して注目を集めたが、その後も再開発は目白押し。その中、2018年9月に大規模複合施設「渋谷ストリーム」が東急東横線旧渋谷駅ホーム・線路跡地に開業し、周辺の人の流れにおおきな影響を及ぼしている。近年も2019年11月に、渋谷駅に直結した複合施設型超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア(東棟)」が開業し、今後も2027年の中央棟西棟の開業目指して駅ビルの建て替えが計画されている。他にも、駅周辺の複数の地区で再開発や土地区画整理事業が予定されている。『渋谷』は今以上に様々な機能が加わることになり、さらなる利便性や安全性などの向上が見込まれている。

その一方で、明治~昭和にかけて形成された古くからの邸宅街も点在している。神泉駅そばの松濤、神山町、代官山駅に近い鉢山町、南平台町、さらに代々木上原駅が最寄の大山町、西原などが代表的な存在だ。いずれも渋谷駅から半径約1~3km圏内にあるため、駅周辺の繁華街は距離的にはご近所の感覚だが、そうは思えない閑静な住環境を保っている。各地の最寄駅周辺にはスーパーや飲食店が集まり、普段使いに便利だ。

東京を代表するショッピング、エンターテインメントの街でありながら、そのすぐそばに静かな住宅地も存する渋谷区は、多様なライフスタイルを実現できる場所といえる。

理系教育と伝統芸能を重視 参加型学習で能力を伸ばす

 教育面でも新しいトレンドの発信地となっている。区立広尾中学と都立広尾高校で実施している「都市型中高連携教育校」もその一つ。公立小中一貫校は徐々に広がりつつあるが、中学校と高等学校を連携したのは23区内では初の試み。広尾中学校に入学した生徒は広尾高等学校に学力試験以外の方法で入学する「特別枠」の対象になるほか、6年間を通した学習指導、部活動などの連携、交流を図っている。

 また、区立の小中学校と、区立の理系教育支援施設「こども科学センター・ハチラボ」が連携して、学校の授業では体験できない科学実験や技術の授業が受けられる。このほか、蕎麦屋でのそば打ちやホテルのベッドメイキングなどの職場体験といったユニークなプログラムも実践されている。

 区民に伝統芸能を継承していこうとする取り組み「伝承ホール寺小屋」も好評だ。毎年恒例の「渋谷金王丸伝説」公演では、老若男女百人の区民が市川染五郎(現、十代目松本幸四郎)と同じ舞台に立ち「カブキ踊り」を披露している。

データから測る渋谷区の住みやすさ

※星5つが満点。星3つを14区平均として相対評価で算出しています
※()内は14区の平均値 ※順位は14区の相対的順位

※カテゴリー別調査指標

 
基本データ 人口(38万1822人) 22万9495人【11位】
面積(24.72k㎡) 15.11k㎡【9位】
人口密度(1万6214人/k㎡) 1万5188人/k㎡【10位】
一般世帯数(20万9120世帯) 13万9697世帯【11位】
昼夜間人口比率(271%)
通勤・通学などによる人の流入の多さ
240.1%【4位】
財政力指数【収入額÷支出額】(0.71) 0.96 2位
保育
星3.5つ
児童福祉費(1,606千円)
乳幼児・幼児<0~6歳>1人当たりで換算
1,680千円【6位】
待機児童数(135人) 151人【9位】
対前年比待機児童増減数(-147人) -115人【9位】
保育サービス利用率(46.2%) 46.1%【9位】
保育料(3万6519円)
※世帯年収1000万円(推定区民税所得割283,200円)の場合
※2019年10月1日より幼児教育・保育の無償化(3~5歳)がスタート→詳細はこちら
1万2960円 1位
教育
星4つ
教育費(1,150千円)
学生<7~15歳>1人当たりで換算
808千円【9位】
人口1人当たりの公立図書館蔵書数(3.71冊) 3.98冊【5位】
小学校教諭1人当たりの児童数(17.64人) 16.6人 2位
中学校教諭1人当たりの生徒数(15.65人) 14.2人 2位
医療
星4つ
1k㎡当たりの医療施設数(27.3ヵ所) 38.7ヵ所 3位
人口1000人当たりの医療施設従事医師数[常勤換算](8.71人) 7.1人【6位】
人口1万人当たりの医療機関数(19.9ヵ所) 25.5ヵ所【4位】
子どもが医療費助成を受けられる期間 中卒(入院時食事療養費含む)
安全
星2.5つ
人口1万人当たりの火災発生数(出火率)(4.97件) 5.62件【11位】
刑法犯認知件数(3,760件) 5,432件【12位】
昼夜人口1000人当たりの刑法犯認知件数(11.60件) 19.48件【13位】
侵入窃盗発生件数(141.5件) 108件【6位】
交番、駐在所がカバーする人口(1万2830人) 8,500人【4位】
自然環境
星3つ
公立公園の数(224.93ヵ所) 131ヵ所【9位】
人口1万人当たりの公立公園等の数(5.74園) 5.71園【7位】
公立公園の総面積(1,240,995.427㎡) 729,856.56㎡【7位】
人口1人当たりの公立公園等の面積(3.09㎡) 3.28㎡【7位】
緑被率(18.38%) 21.3%【4位】(2013年)
買物&娯楽
星4.5つ
小売業事業所数(2,424ヵ所) 3,102ヵ所 3位
昼間人口千人当たりの飲食店数(5.58ヵ所) 8.05ヵ所 2位
映画館数(≠スクリーン数)(4.14館) 11館 2位
昼間人口10万人当たりのフィットネスクラブ数(5.58ヵ所) 9.27ヵ所 2位
社会・民間体育施設数(65.14ヵ所) 56ヵ所【7位】
文化施設数(18.43ヵ所) 22ヵ所【6位】
住まい
星3.5つ
一般世帯の持ち家率(42.3%) 41.2%【10位】
居住世帯の一戸建て率(16.5%) 12.7%【9位】
駅数(23.57駅) 17駅【10位】
中古戸建平均価格(7,116.8万円) 1億1496万円 1位
中古マンション平均価格(5,660.1万円) 6,940万円【4位】



渋谷区の資産価値

古くからの住宅地も再開発の街も高い資産性

鍋島松濤公園

 古くからの住宅地として都心屈指の人気を誇る神宮前や松濤。大規模ヴィンテージ・マンションで知られる広尾。ビール工場跡地の再開発で資産性が劇的に向上した恵比寿など、個性的で資産性の高い街が多い。

 住宅地の公示地価は、恵比寿西、神宮前、松濤、南平台、渋谷と上位5つの街が㎡単価150万円を超え、15位の大山町も100万円以上となり、隣の港区に引けをとらない。かつては大規模な再開発案件が少なかったこともあり、人口増加率は伸び悩んでいたが、近年の渋谷駅周辺の再開発が本格化したことにより、居住ニーズは高く公示地価の上昇率は高い。

 供給数が年間平均3ケタの新築マンションに比べて、中古マンションは1万戸を超える年もあるなど、中古が中心の市場といえる。地価の高い街の資産性を確認すると、リセールバリューが高めなケースが多く、中古でも高く売れることが分かる。一方、賃貸ニーズは高いものの物件価格も相対的に高価なため、収益性はそれほど良好とはいえない。

 今後も渋谷駅周辺の再開発が進行するに従い、利便性の向上から居住ニーズがよりいっそう高まって、人口増加や資産性向上につながると期待される。

■2021年地価ランキング(用途地域:住宅地)

順位 街名 標準地番(住居表示) 最寄り駅、距離 公示地価
※坪単価(約)
前年価格 前年比
(前年順位)
1位 恵比寿西 恵比寿西2丁目20番1
(恵比寿西2-20-7)
代官山駅
200m
273万円/㎡
※902万円/坪
271万円/㎡
※895万円/坪
+0.74%
(1位)
2位 神宮前 神宮前4丁目18番7
(神宮前4-18-7)
表参道駅
330m
210万円/㎡
※694万円/坪
211万円/㎡
※697万円/坪
▲0.47%
(2位)
3位 松濤 松濤1丁目26番37外
(松濤1-13-7)
渋谷駅
960m
184万円/㎡
※608万円/坪
185万円/㎡
※611万円/坪
▲0.54%
(3位)
4位 南平台町 南平台町52番8
(南平台町19-18)
渋谷駅
900m
173万円/㎡
※571万円/坪
174万円/㎡
※575万円/坪
▲0.57%
(4位)
5位 渋谷 渋谷4丁目3番5外
(渋谷4-2-23)
表参道駅
500m
156万円/㎡
※515万円/坪
157万円/㎡
※519万円/坪
▲0.64%
(5位)
6位 恵比寿西 恵比寿西2丁目12番18
(恵比寿西2-12-6)
代官山駅
420m
146万円/㎡
※482万円/坪
147万円/㎡
※485万円/坪
▲0.68%
(6位)
7位 代々木 代々木5丁目30番1
(代々木5-30-1)
参宮橋駅
650m
143万円/㎡
※472万円/坪
143万円/㎡
※472万円/坪
0.00%
(7位)
8位 神宮前 神宮前5丁目34番5
(神宮前5-34-3)
渋谷駅
750m
140万円/㎡
※462万円/坪
141万円/㎡
※466万円/坪
▲0.71%
(8位)
9位 松濤 松涛2丁目14番30
(松濤2-3-2)
神泉駅
640m
139万円/㎡
※459万円/坪
140万円/㎡
※462万円/坪
▲0.71%
(9位)
10位 千駄ヶ谷 千駄ヶ谷3丁目4番25
(千駄ケ谷3-4-24)
北参道駅
400m
137万円/㎡
※452万円/坪
138万円/㎡
※456万円/坪
▲0.72%
(10位)
11位 広尾 広尾2丁目11番6
(広尾2-12-13)
広尾駅
600m
134万円/㎡
※442万円/坪
135万円/㎡
※446万円/坪
▲0.74%
(11位)
12位 恵比寿 恵比寿3丁目28番26
(恵比寿3-21-2)
恵比寿駅
900m
128万円/㎡
※423万円/坪
128万円/㎡
※423万円/坪
0.00%
(12位)
13位 千駄ヶ谷 千駄ヶ谷1丁目26番6
(千駄ヶ谷1-26-11)
千駄ヶ谷駅
290m
126万円/㎡
※416万円/坪
126万円/㎡
※416万円/坪
0.00%
(13位)
13位 広尾 広尾3丁目67番9
(広尾3-16-7)
広尾駅
1,100m
126万円/㎡
※416万円/坪
126万円/㎡
※416万円/坪
0.00%
(13位)
15位 大山町 大山町1067番41
(大山町34-9)
代々木上原駅
510m
116万円/㎡
※383万円/坪
117万円/㎡
※386万円/坪
▲0.85%
(15位)

渋谷区の人気&注目の街

恵比寿

大人が楽しめる多彩なショップが集うお洒落な街

恵比寿ガーデンプレイス

知る人ぞ知る名店といったたたずまいののセレクトショップ、レストラン、カフェなどが集中。そのため、華やかさだけではなく落ち着きのある大人の街といた風情がある。近年では住みたい街ランキングのトップになるほど人気が上昇。エリアによっては「代官山」駅、「広尾」駅が最寄り駅になる。恵比寿ガーデンプレイスは複合再開発から20年以上経つが、2019年には地上23階建て、全310戸ものタワーマンション「シティタワー恵比寿」が恵比寿一丁目に完成するなど、今もなお高い求心力を発揮している。

新築マンション平均価格 1億3775万円
中古マンション平均価格 1億2251万円
※70㎡換算価格。16年6月~19年5月分譲の新築マンションと同時期流通の築1年~10年の中古マンション(出典:「都心に住む19年12月号」リクルート)

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広尾

教育、医療施設が集中。活気ある商店街も魅力

広尾

聖心女子大や慶應幼稚舎、日赤医療センター、広尾病院などが集まる教育と医療の拠点。広尾駅前の広尾商店街には約150の店舗が集まり買い物に便利。大使館が多く外国人が多く暮らしているため異国情緒が漂い、有栖川記念公園もあって自然にも恵まれた街である。また、5月の「大まぐろ祭」をはじめ、年間を通じて多彩なイベントを開催している。

 

新築マンション平均価格 1億1740万円
中古マンション平均価格 1億2704万円
※70㎡換算価格。16年6月~19年5月分譲の新築マンションと同時期流通の築1年~10年の中古マンション(出典:「都心に住む19年12月号」リクルート)

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富ヶ谷

注目されつつある隠れたお洒落な街

富ヶ谷

代々木公園の南西側に位置エリア。人気の代々木上原が徒歩圏で渋谷・新宿へのアクセスも良好。接する代々木公園だけではなく、東京大学の駒場キャンパスや駒場公園など緑も豊富だ。第一種低層住居専用地域が多く閑静な一帯だが、井の頭通り沿いを中心にオープンカフェやお洒落な飲食店が充実しており、雑誌やテレビに取り上げられるような名店もある。隣の神山町と共に渋谷の奥側という意味を込め「奥渋」と呼ばれ人気も上がってきている。

新築マンション平均価格 1億764万円
中古マンション平均価格 1億485万円
※70㎡換算価格。16年6月~19年5月分譲の新築マンションと同時期流通の築1年~10年の中古マンション(出典:「都心に住む19年12月号」リクルート)

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代々木

学生街と代々木公園。静けさと賑やかさが共存

代々木

代々木駅周辺は予備校や専門学校が多く若者が集まり、飲食店も軒を連ねて活気がある。小田急線参宮橋駅から代々木八幡駅にかけてのエリアは、明治神宮や代々木公園の広大な緑地に隣接した静かな住宅地だ。泥んこ遊びのできる「渋谷はるのおがわプレーパーク」、アートイベントのある「かぞくのアトリエ」、乗馬ができる「代々木ポニー公園」など親子で楽しめるスポットも充実。新宿タカシマヤなど新宿駅新南口の商業施設も徒歩圏内でショッピングにも便利。

新築マンション平均価格 8,428万円
中古マンション平均価格 8,210万円
※70㎡換算価格。16年6月~19年5月分譲の新築マンションと同時期流通の築1年~10年の中古マンション(出典:「都心に住む19年12月号」リクルート)

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神宮前

出向く場所によって時間の流れが変わる街

神宮前

表参道沿いには国内外の有名ブランド店、カフェなどが軒を連ねており、キラー通り、キャットストリートなどの個性的な小規模店が集まった小道もある刺激的な街。しかし、街の中央部は閑静な住宅街になっていて、一戸建てや低層マンションが集積。道幅も広くゆったりとした印象を受ける。

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松濤

大名屋敷に広がる、都心の邸宅街の代表格

鍋島松濤公園

明治期に政府から紀伊徳川家の下屋敷跡地を買い受けた鍋島家が「松濤園」という茶園を開いたことが地名の由来。町内にある鍋島松濤公園は、茶園内の湧水池周辺が、鍋島家から当時の東京市に寄付されたもの。一帯は高台で、渋谷駅に向かい高度が下がるので、繁華街の喧騒は届かず静けさが保たれている。数多くの著名人が居を構えていることでも広く知られている。

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笹塚

学生街と代々木公園。静けさと賑やかさが共存

代々木

笹塚駅からはターミナル新宿駅まで約5分、市ヶ谷駅や神保町駅など都営新宿線直通の始発駅でもあり通勤に便利なエリア。街の中央には甲州街道もあり車移動も便利。駅周辺には十号通り商店街、笹塚商店街、笹塚観音通り商店街など複数の商店街が集まり、どこも活気に満ち溢れている。2015年には駅前にショッピングモール「メルクマール京王笹塚」が完成し、さらに生活を豊かにする街へと進化した。駅を離れれば閑静な住宅街が広がり、親しみやすく暮らしやすい街でもある。

新築マンション平均価格 7,600万円
中古マンション平均価格 6,995万円
※70㎡換算価格。16年6月~19年5月分譲の新築マンションと同時期流通の築1年~10年の中古マンション(出典:「都心に住む19年12月号」リクルート)

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[記事公開日]:2014/08/08[最終更新日]:2021/11/01