世田谷区 成城(せいじょう)

大正にできた成城学園が由来

「日本教育界の父」と称された澤柳政太郎が、大正初期に創立した成城学園。
この学び舎を中心に発達した、高級住宅街の代名詞ともいえるのが成城です。
成城大学に続く通りには街のシンボルである銀杏並木が続き、調和の取れた美しい景観を生み出しています。
学園の西に広がる地域は、生垣や植栽に囲まれた大邸宅が並ぶ屋敷街です。
駅の南側に広がる成城3丁目には、芸能人など新しい住民が多いものの、4丁目から8丁目は学園開校当時の住宅地の面影を残しており、一戸建てが多いのが特徴です。
田園調布と並ぶ都内屈指の高級住宅街・成城に住むことは、今なお成功の確かな証といえるでしょう。


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成城の地理

成城は、世田谷区の西部に位置する高級住宅街です。
小田急小田原線「成城学園前駅」を中心に、東側の仙川、西側の野川に挟まれた台地状の地形が特徴的です。
「祖師谷公園」に面しており、「きたみふれあい広場」や「大蔵運動公園」「砧公園」にも近いという、まさに水と緑に恵まれた理想的な住環境となっています。
小田急小田原線は「新宿駅」から神奈川県小田原市の「小田原駅」を結ぶ路線で、成城学園前駅から新宿駅までは急行で約18分、東京メトロ千代田線と乗り換えができる「代々木上原駅」までは約11分で行くことができます。
道路事情に目を向けると、成城エリアの南側を世田谷通り(都道3号)が走っており、東名高速道路、首都高速3号渋谷線にも近く、東京インターチェンジと用賀出入口から両道に乗り入れが可能となっています。
車での移動が多い人にもおすすめのエリアといえるでしょう。

成城の特徴


かつては、都営住宅や大企業の社宅などが多く見られました。
しかし、近年はそうした建物から中高層マンションへの建て替えが急速に進んでいます。
再開発に伴って、需要の高い一戸建て住宅の供給も活発になってきました。
また、成城は中古物件も比較的豊富なエリアです。
周辺には高層の建物が少ないため空が広く、伸びやかな眺望も成城の魅力のひとつとなっています。
成城を成城たらしめる大きな要因となっているのが、「私たちのまち成城は、大正期に成城学園の立地と郊外住宅地の開発とが結びついて、理想の学園都市をめざして誕生しました」から始まる「成城憲章」です。
街並みが崩れていくのに危機感を抱いた住民たちによる自治会が中心となり、住み方のルールを定めたのです。
成城がある世田谷区は、2011年に成城憲章を区民街づくり協定として初登録しました。
都内屈指の高級住宅街とその周辺環境は、このような意識の高い住民たちと区によって保存されているのです。

成城の最寄り駅


小田急小田原線の「成城学園前駅」が成城の最寄り駅です。
駅には北口と南口があり、特に北口の成城5丁目と6丁目が成城の中でも一目置かれている高級住宅地となっています。
平日や土曜の朝方は、通勤者や成城学園(初等学校、中学校高等学校、成城大学)に通学する学生で混雑しますが、昼前から午後にかけては穏やかな時間が続きます。
駅前では小田急バスと東急バスの路線が発着します。
「渋谷駅」や「都立大学駅」「用賀駅」「二子玉川駅」など、渋谷区世田谷区の要衝をつないでいるため、交通アクセスには恵まれているといえるでしょう。
学生が集まるエリアであるため活気に満ちており、飲食店や個性的な商店が軒を連ねます。
2006年には駅ビルの「成城コルティ」が営業を開始。
オシャレなテナントを多数擁し、人を集めています。
成城学園前駅の1日の平均乗降人員数は、バブル経済絶頂期だった1990年前後に10万人に迫る勢いでしたが、90年代の後半になるにつれてゆるやかに減り、現在では80,000人台に落ち着いています。

成城の周辺にある施設


商業施設は駅周辺に集中しており、住宅街に入るとほとんど姿を消してしまいます。
駅前に君臨する高級スーパー「成城石井」は、まさに街の顔です。
元々は果物店でしたが、スーパーマーケットに業態転換後、高品質スーパーチェーンとして多店舗展開しています。夕方になると、付近に住む奥様たちで賑わいます。
全国の蔵元から厳選して仕入れた日本酒や焼酎が並ぶ「宮崎屋球三郎商店」や、自家製スモークのベーコンやウインナーソーセージが購入できる国産牛専門店「すずまさ」など、個人商店が多かった成城エリアに成城コルティが完成してから、買い物はますます便利になりました。
小田急線の車庫の上にあるきたみふれあい広場は、成城に住む家族の憩いの場です。
地上10mの高さにあるため見晴らしが非常に良く、天気が良ければ富士山が見えてしまうほどです。野川緑道と併せてきれいに整備されているた
め、休日や平日の夕方に散歩するのにぴったりです。

成城の歴史


オシャレな一軒家、碁盤状の並木道、緑の生け垣…。
「高級住宅地」と聞いて誰もが思い浮かべる美しい街並みは、成城学園の歴史と切り離すことができません。
現在も新宿にある成城中学校・高等学校を前身とし、1917年に分離独立したのが、のちに成城学園となる成城小学校です。
当時、この地は砧村という農地が広がる田園地帯でした。
学園は自身と後援会の手によって、「理想的郊外住宅地」として周辺の開発を進めます。札幌の都市計画を参考としたといわれる街並みや、高い塀を禁じて生け垣を奨励したことなど、学園による都市設計は現在まで高く評価されています。
昭和の初期、小田急小田原線が開通し、さらに東宝撮影所(現在の東宝スタジオ)が建設されたことも住宅地としての人気に拍車をかけました。
芸能人を集める理由の源流を、ここに見ることもできます。
現在では教育者や文化人、経営者も多く暮らす高級住宅地となり、憧れの地としての地位を不動のものにしています。

もっと成城の魅力について知りたい方は→「憧れだけじゃない高級住宅地の素顔」


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