「2025年はマンションの売り時?」マンションの売却を検討するうえで、そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事ではマンション築年数や時期、状態など、いつ売却したら良いのかを判断する6つのポイントを解説します。また、マンションを引き渡すまでの流れや売った後の手続き、高く売るコツも紹介します。
2025年はマンションの売り時に当てはまる?

出典:不動産価格指数(令和7年4月・令和7年第1四半期分)|国土交通省
2025年はマンションの売り時といえます。近年、マンション価格は全国的に上昇傾向が続き、2013年頃から都心部を中心に需要が高まっています。
主な理由は、2024年3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除し、今後は住宅ローン金利が上昇する可能性があるためです。現時点では急激な上昇は見られず、低金利の影響で買い手が多く、高値での売却が期待できます。ただし、経済状況によっては需要が減少する可能性もあるため注意が必要です。
さらに、建築材料の価格高騰や人手不足により新築マンションの価格が上がり、中古物件への需要も高まっています。加えて、2025年に開催の大阪万博の影響で一部地域では需要増が見込まれ、結果的にマンションを売却するなら2025年がおすすめといえます。
マンションの売り時を判断する6つのポイント
実際に所持しているマンションを売却するかどうか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?ここからは、マンション売り時を判断するポイントを6つ紹介します。
築年数
マンションの築年数は、マンションの価値を大きく左右する要因の一つです。築年数が浅いうちは設備が新しいので、新築に近く修繕費もかさまないイメージがあり、買い手にとって魅力的です。
一方で築年数が浅いタイミングで売却すると、住宅ローンが残っており、高く売れたとしても手残りが少なくなってしまう場合があります。手残りを考慮すると、築年数が浅いうちに売却するのが良いとは一概にはいえません。
上記の2点から、一般的には築10年から20年の間が売却に適しているといわれています。
築年数が約10年から20年の間
時期
マンションの価格は、売り出す時期にも左右されます。マンションの売却は年中可能ですが、需要が増える時期は1月~3月と9月~10月です。1月~3月は、家族連れや転勤族が新しい住居を探す時期で、新年度に向けて引っ越しを考える人が多く、売却のチャンスが増えます。とくに2月~3月は1年の中で最も売り時だといえます。
9月~10月は、人事異動が起こりやすい時期のほか、年末に向けて新しい住まいを探す人が増える時期です。
需要が増える時期には、不動産市場全体が活発化し、物件の競争率が高まります。売却価格が安定しやすいので、適正価格での売却が期待できます。
1~3月
9~10月
ライフイベント
ライフイベントはマンションの売却だけでなく、購入を考えるきっかけにもなります。
ライフイベントとは、家族の増加や子どもの独立、転職や退職など、人生の大きな節目を指します。ライフイベントに合わせて住まいを見直すことで、生活の質を高められます。
ただし、買い手側の事情は予測できないため、判断基準は自分の状況に置くことが大切です。高く早く売ることよりも、自分にとって最適なタイミングで売却するほうが望ましいケースもあります。
転職や進学をするとき
子どもが独立をするとき
離婚や相続をするとき
不動産市況と経済動向
不動産市況や経済動向は、マンションの売り時を判断するうえで大きな要素となります。
市場が活況であれば売却価格は上昇し、不況であれば価格は下がる傾向にあります。そのため、売却を検討する際は経済状況や不動産市況をしっかりと見極めることが欠かせません。
さらに政府の金融政策や金利の変化にも注意を払い、状況に応じて柔軟に対応することが、後悔しない売却につながります。
不動産市場が活発なとき
税金やローン金利などの動向
マンションの売り時を見極めるには、税金や住宅ローン金利の動向も重要です。
ローンが低金利のときは返済額を抑えやすく、買い手にとって有利な条件がそろうため、購入需要が高まります。また、税制改正によって譲渡所得税や住民税が軽減される場合もあります。一定の条件を満たせば適用される特例措置もあるため、積極的に確認しましょう。
税率の軽減時期は国の政策や経済状況によって変動するため、常に注視することが大切です。
住宅ローンの金利が低いとき
税率が軽減されるとき
マンションの状態や周辺環境
マンションの売却価格は、建物の状態や周辺環境の変化にも左右されます。
管理が行き届いてるマンションは、買い手にとって安心感を与えます。大規模修繕をおこなった後は、マンション売却のタイミングとしてはおすすめです。また修繕後は、マンションの管理体制がしっかりしていることをアピールできます。とくに外観や共有部分の改修が行われると、より物件の魅力が高まります。
さらに、新たな商業施設の改行や、交通網の整備など周辺の環境の変化も、物件の価値があがるタイミングです。
マンションの大規模修繕の後
周辺環境がよい方向に変化したとき
マンションの売り時を逃さないためのポイント
ポイント | 具体的な内容 |
---|---|
経済情勢の把握 | 土地価格の下落 消費税の増税 金利の上昇 不動産価格の変動 |
大型イベントの把握 | 開催スケジュール 規模 |
マンションを高く売るためには、売るタイミングが重要です。ここからはマンションの売り時を逃さないための2ポイントを解説していきます。
経済情勢の把握
マンション価格は、不動産市場や経済情勢の影響を強く受けます。
土地の価格下落は評価額にも直結し、商業施設の開発や交通機関の整備といった周辺環境も左右します。また消費税増税後は市場が冷え込みやすい一方、増税前には駆け込み需要が生じることもあります。さらに、金利上昇は購入意欲を下げる要因です。
固定金利と変動金利の仕組みを理解し、市場調査や経済ニュースを確認することが重要です。
大型イベントの把握
オリンピックや万博などの大型イベントが予定されている地域では、不動産市場が活発化する傾向にあります。観光客や関係者の流入に伴い、マンションの需要も増加するのです。
一方で、イベント終了後は株や不動産の価値が下落する可能性があります。イベントの開催スケジュールを把握し、戦略的に売却計画を進めるとよいでしょう。
マンションの売り時を待たず早めに売った方がいい場合
相続など資産を分配する必要がある場合
急なライフイベントや経済状況の変化があった場合
マンションの管理状態が悪化している場合
周辺環境が衰退しつつある場合
ローンの金利が上昇する兆しがある場合
近くに新しいマンションができる場合
マンションは、必ずしも売り時を待つ必要はありません。相続や急な資金需要、管理状態や周辺環境の悪化、新築マンション建設、金利上昇の兆しなどがある場合は、早めの売却が有効です。
状況が悪化する前に行動すれば、価格下落による損失を抑えられます。
マンションを引き渡すまでの流れ

マンション売却は決定から引き渡しまで一般的に約5~6か月かかります。
まず必要書類をそろえ、不動産会社の査定を受けます。査定方法や媒介契約には種類があるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。その後、売却活動に入り、購入希望者との交渉や契約を経て引き渡しとなります。
売り出し前・売り出し中・売り出し後それぞれで適切な対応が必要です。
【要確認】マンションを売った後の手続き
項目 | 必要な手続き |
---|---|
税金関係 | 確定申告 |
戸籍 | 住民票に記載されている住所の変更 |
郵便 | 転送手続き |
その他 | マンションの管理組合への報告 売却で得た資金の活用方法 |
マンション売却後も、いくつか重要な手続きがあります。
売却益が出た場合は確定申告が必要で、譲渡所得税がかかることもあるため税理士に相談すると安心です。住民票の住所変更や郵便物の転送、管理組合への報告も必要です。
売却資金の活用も考えつつ、手続きを怠ると後にトラブルにつながる可能性があるため、計画的に進めましょう。
マンションを高く売るコツ

マンションを高く売るには、市場の動向を把握し周辺の価格や取引実績を調べて適正な価格を設定することが大切です。売却のタイミングも重要で、需要が高まる年末や年度末を狙うと好条件につながります。
また、クリーニングやリフォームで物件の魅力を高めることも効果的です。内覧では明るく清潔な印象を意識しましょう。
さらに、経験豊富で信頼できる不動産会社に相談することで、スムーズな取引が期待できます。
住建ハウジングでマンションを売った方のリアルな声をご紹介

住建ハウジングは1977年創業以来、東京都心に特化した実績を持ち、幅広い不動産売却に対応してきました。豊富なデータとノウハウで最適な価格を提案し、強力な集客力で反響を獲得しています。
ここからは、住建ハウジングで希望の売却を実現させたお客様の声を紹介します。

墨田区のマンションを売却されたS様の声
希望価格を提示し、売却時期は急いでいなかったため、1年間かけて売却しました。担当者が親切に対応してくれ、結果的に希望価格に近い金額で売却できました。住建ハウジングは情報収集も早めに行えるので、満足しています。

渋谷区のマンションを売却されたT様の声
友人や近所の評判を聞いて、住建ハウジングさんに伺い、話を聞きました。依頼してから約1週間で売却が決まりました。従業員さんも皆さん感じが良く、お願いしてよかったと思っています。
マンションの売り時に関するよくある質問
Q. 税金や住宅ローンの金利の変動など経済情勢に関する情報はどこで手に入る?
A.
政府・公的機関のサイトや日本銀行HP、ニュースメディアなどでチェックできます。
色々な方法で情報収集できますが、実際に見て判断するのはハードルが高い人もいます。その場合、不動産会社でアドバイスしてもらえるため、早めに相談するのがおすすめです。ただし、最終判断は自分の責任となります。
Q. 信頼できる不動産会社を見つけるコツは?
A.
おとり物件の有無や仲介手数料の適正さ、担当者の知識や対応力を確認し、複数社を比較することも大切です。
信頼できる不動産会社は、メリットだけでなくデメリットも伝え、迅速に対応し、希望に沿った提案をしてくれる会社です。おとり物件の有無や仲介手数料の適正さ、担当者の知識や対応力を確認し、複数社を比較することが安心した取引につながります。
マンションの売り時を逃さず、賢い売却を実現するために
マンションの売り時は、市場動向や金利の変化、生活のライフステージによって大きく左右されます。適切なタイミングを逃さないためには、相場のチェックや不動産会社への相談を早めに行い、自分にとって最適な条件を整えることが大切です。焦って売却すると価格を下げざるを得ないこともある一方で、計画的に準備を進めれば納得のいく売却につながります。ぜひ「マンション 売り時」を意識し、自分に合ったベストな判断につなげましょう。
マンションの売却をご検討中の方は、住建ハウジングを利用するのがおすすめです。住建ハウジングでは、豊富な経験と実績を活かし、お客様一人ひとりのニーズに合わせ、充実したサポートを提供しています。お問い合わせや詳細については、下記のリンク先から公式ホームページをご覧ください。不動産売却に関するさまざまな情報発信も行っています。
投稿者プロフィール

- 監修者
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宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
1996年より大手不動産デベロッパー勤務。首都圏の新築マンション販売のプロジェクトマネージャーに従事。多くの物件の担当し、引き渡しまで一気通貫で経験。
その後ベンチャー系広告代理店にて不動産系クライアントのインターネット集客の支援を行う。
現在は広告代理業と併せ、老舗不動産会社として地域ニーズに合わせた事業を展開。20年以上にわたり住建ハウジングと共同でマーケティング活動を行う。