千代田区の防災・地震対策はどうなっている?

千代田区では、これまでも防災・地震対策を想定した防災都市づくりの推進に努めてきましたが、
地震に強い都市づくりを一層推進する必要があるという考えから、建物の耐震性の強化や木造建物の不燃化、道路の拡幅整備、防災拠点ともなる公園・緑地・広場等のオープンスペースの確保といった施策を強力に進めています。

しかし、これらの施策推進は、住民の理解と協力が不可欠であることから、千代田区としては住民の意向を十分反映して策定した「都市計画マスタープラン」に「防災まちづくり」の目標を定め、長期的な計画の下に防災都市づくりに努めています。
その具体的な取組みとして、「消防活動の円滑化方策」が挙げられます。

■消防活動の円滑化方策
・消防用水不足地域の水源の確保
・道路ネットワークの確立(行き止まりの解消など)及び道路の拡幅整備
・延焼遮断帯等、焼け止まり線の確保
・部隊集結などを考慮したオープンスペースの確保
・消防署及び消防団施設の実強化のための用地確保
・地域防災力向上方策として、消防団・災害時支援ボランティア・住民等が訓練に活用できる防災訓練施設と資機(器)材格納庫等の確保

千代田区ならではの取組みとは?

千代田区には、「千代田区医師会・神田医師会災害対策医療救護計画」というものがあります。
これは、千代田区内において医療救護活動を要する事態が発生した場合、千代田区医師会と神田医師会が千代田区地域防災計画に基づき、救護活動を円滑に実施するためのプランで、
医療救護班を要請された場合や医師会長による独自の判断によって、直ちに所定の医療救護班を現地の医療救護所に派遣するというものです。

医療救護所設置場所には、
千代田区医師会が担当する
・千代田保健所
・麹町小学校
・麹町中学校
・富士見小学校
・いきいきプラザ一番町
神田医師会が担当する
・高齢者センター
・お茶の水小学校
・神田さくら館
・ちよだパークサイドプラザ
・昌平童夢館
・岩本町ほほえみプラザ
・障害者福祉センターえみふる
といった施設が指定されています。

各医療救護所には、区の衛生材料及び薬品が備えられており、それらを資材として対応します。備えていない衛生材料や薬品については、医師が処方し薬局で対応します。

また、医療救護班の編成や派遣に要する経費、医療救護班が携行した医薬品等を使用した場合の実費、医療救護班の医師等が医療救護活動において負傷、あるいは死亡した場合の扶助費などは、区が負担するものとしています。

都内の免震・制震設備の充実した地震に強い物件はこちら