虎ノ門・赤坂・六本木エリアで大規模再開発計画が浮上

虎ノ門・赤坂・六本木の各エリアが再開発事業によって大きくリニューアルされようとしています。
複数の開発計画が進行または計画されており、いずれも大きなプロジェクトです。この再開発事業によって虎ノ門・赤坂エリアでは大型複合施設が建設されます。
六本木エリアにはテレビ東京の本社移転や、約2万7,000平方メートルの広大な地域に大きな3つの施設が建設され、業務・商業・住宅と揃った六本木再開発が進められています。

虎ノ門・赤坂・六本木エリアの再開発

虎ノ門エリアでは、港区虎ノ門1丁目周辺で合計22万平方メートルの2つの市街地再開発計画が進んでいます。
一つは2017年2月に着工し、2019年12月に完成を目指す「虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業」です。
地下3階~地上36階建て、延べ床面積17万5,000平方メートルのオフィスビルを建設します。
もう一つは2017年3月に着工し、2020年3月の完成を見込む「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」です。
地上23階地下3階建て、延べ床面積4万5,800平方メートルのオフィスビルを建設します。

東京都港区赤坂1丁目周辺では「赤坂1丁目地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。
2013年9月に東京都知事より正式な認可を受け、2014年1月よりすでに着工を開始しました。
この再開発事業は溜池山王駅周辺の赤坂プリンスホテル跡地を利用した約1万6,000平方メートルの再開発事業で、オフィス、ホテル、商業施設からなる大型複合施設の建設が予定されています。

六本木エリアは住友不動産の大規模な再開発プロジェクトが控えています。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、六本木一丁目駅に隣接した約2万7,000平方メートルの広大な地域に、業務棟、住宅棟、商業棟の3つの施設を建設するプロジェクトです。
すでに本体工事に着手しており、2016年春~初夏にはテレビ東京の30年ぶりの本社移転も計画されています。

再開発でどんなメリットがあるのか

赤坂駅や六本木一丁目駅周辺は老朽化したビルをはじめさまざまな建物が混在しており、駅前という好立地にふさわしい土地の有効利用とはいえない状況が続いていました。
今回の再開発事業により、業務・商業・住宅など駅前拠点に見合った多様な機能が整備されるでしょう。
虎ノ門の2つの再開発事業においては、地下鉄日比谷線新駅と銀座線虎ノ門駅、バスターミナル、周辺市街地とを結ぶ地下歩行者ネットワークを整備することで、地下鉄虎ノ門駅のプラットホームの拡充も行う予定です。

この虎ノ門・赤坂・六本木エリアの大規模再開発が行われることで、街並みの様相が大きく変わることが期待できるでしょう。
また、2020年の東京オリンピックが正式決定したことで、不動産物件の高止まりが期待でき、今後ますます建設・建替え需要が高まることが予想されます。
賃貸物件の活性化という観点から見ても、これらの再開発事業は不動産投資にとって好材料と言えるのではないでしょうか。