東京でペットと一緒に暮らすには? 都心のペット可物件の選び方

東京でペットと一緒に暮らすことを考えた場合、真っ先に候補に上がってくるのがペット可のマンションです。最近ではその数も増えており、中にはドッグランや足洗い場を備えた物件まであります。選択の幅は広がっていますが、ただ、人もペットも快適に暮らせる物件を選ぶのは簡単なことではありません。今回は、自身と大事なペットにぴったりの物件を選ぶためのポイントと、ペット可物件ならではの契約の際の注意点をまとめて紹介します。

内見では飼えるペットの種類、周辺環境、内装、周辺の人たちをチェック

 物件を選ぶ際にまず確認しなくてはいけないのは、「自分の飼っているペットがそのマンションで飼えるものなのか」または「飼いたいと思っているペットが飼育できるのか」という点です。たとえペット可のマンションでも、「中・小型犬や小動物に限る」や「猫は不可」などの条件付きの場合がありますので、必ず最初にその物件で飼うことができるペットの種類を確認することが大切です。

飼育できる種類に問題がないようなら、その次に見ておきたいのはペットを育てるための環境です。近くに動物病院やトリミングサロンはあるか、散歩に行けそうな公園はあるかなど、毎日の生活に欠かせないものがマンションの周りにそろっているかを確認しましょう。過去にマナーが悪い利用者が多かった公園などでは犬を入れることが禁止になっている場合もあるので、時間があれば実際に物件の周辺を歩いてみるのもおすすめです。猫の場合はベランダから散歩に出かけることも多いので、フェンスが危なくないかなどをチェックしておきましょう。

周辺環境のチェックが終わったら、次は部屋の中です。ペットにまつわる近所トラブルでは騒音か臭いが原因であることが非常に多いので、もし隣室や階下が空き部屋などで確認可能ならば、不動産屋さんに手伝ってもらって音の響き具合なども確認しておくとよいでしょう。また、ペットが走っても滑らないような安全な床材かどうか、冬の寒さより夏の暑さに弱いペットでも快適にすごせる風があるか、日当たり具合はどうかなどを見ておくのも重要なポイントです。フローリングの床材は一見ひんやりと気持ちよさそうですが、ツルツル滑るので犬や猫が走るのにはあまり向いていませんし、足音が階下に響きやすいデメリットもあります。また、特に猫と一緒に暮らしたい人の場合は、爪とぎでボロボロになってしまいそうな布や紙製の壁紙のある部屋は避けるのが無難です。

部屋を一通り確認したら、周辺にどんな人が住んでいるのかもぜひ知っておきたいところです。直接住民に聞いて回ることはなかなか難しいですが、不動産屋さんなどを通じてペットを飼っている人はどれぐらいいるのか、近くに動物を嫌っている人はいないかなど教えてもらえれば、ペットを受け入れてもらいやすい環境かどうかが判断でき、住み始めてから思わぬトラブルに遭遇することを避けるのに役立ちます。

契約前に必ず確認したいペットの飼育規約とは

 多くのペット可物件では、ペットの飼育に関する規約が決められています。物件契約の際にはこの規約をよくチェックし、守るべきルールや万が一トラブルが起きた場合の手順などをしっかり確認することが大切です。一方、特に規約を設けていない物件では、ペットの飼育はそれぞれの飼い主の自主ルールに任せただけの放置状態である可能性があります。トラブルのもとにもなりかねませんので、そういう物件は最初から避けるのもトラブル回避のためには有効な選択といえるでしょう。規約の内容は物件によって異なります。その中でも特に重要なのは以下のような点です。

●ペットの行動できる範囲、エレベーターなど共有空間でのふるまい
ペットの飼育に特化した物件以外は、廊下やエレベーター、エントランスなどの共有部分では、ペットの飼育はもちろんブラッシングなどの手入れも禁じているところがほとんどです。エレベーターに乗せるときは抱きかかえるかケージに入れることが条件になっている場合もあります。

●ペットの会への入会義務の有無
物件によっては、マンションの居住者で作る「ペットクラブ」への入会がペット飼育の条件となっている場合があります。ペット飼育に関する情報交換や飼育者間でのペットの監視、トラブルが起こった場合の調査・解決などを担う組織で、このような組織がある物件の方が飼い主間の意識も高まり、トラブルが少ない傾向にあります。物件選びの参考にもなる項目です。

●トラブルが起きた場合の対処法、そのほかの特約
ペットが原因でほかの住民とトラブルが起きた場合の解決方法についても細かく決まっている場合があります。また、マンションによっては隣戸の了承を飼育条件としていたり、低層階のみで飼育可能としていたりする物件もあるので、特約についても必ずチェックしてください。

実際に現地を訪れて、周辺の人々や雰囲気に触れてみて

東京でペット可のマンションを探すときに大事なことは、人間の住まいを探すときと同じです。ペットの毎日の生活を考えて、医療機関や普段の生活に必要なものがそろい、利便性も高い場所を選ぶことが何よりも大切になります。一口に「ペット可物件」といっても、その内情はほとんどの住民がペットを飼っている専用物件から、動物嫌いの人も住んでいる物件までさまざまです。内見には必ず行くようにし、室内だけでなく周囲の状況や人々についてもできるだけ情報を集めてみるとよいでしょう。