日本で一番利用数の多い山手線上の不動産

東京の都心部で環状運転を行っている山手線。池袋駅、新宿駅、渋谷駅といった三大副都心をはじめとして、原宿や巣鴨といった商業地、東京都有数のターミナル駅である上野駅、高級住宅街が広がる目白駅など、主要な駅が集中しています。

山手線沿線は「住んでみたい沿線(首都圏)」第1位

不動産系ポータルサイトMAJOR7が、全国のマンション購入意向者約70万人に対して行ったアンケート(2014年)によると、「住んでみたい街」の4位に恵比寿、9位に品川、11位に目黒、15位に新宿、16位に渋谷がランクインしました。
どれも山手線沿線にある地域であり、マンション購入意向者から強く支持されていることが分かります。
同サイトで行われたアンケート「住んでみたい沿線(首都圏)」によると山手線沿線は第1位。
人気駅を数多く有することから不動産投資においても注目のエリアといえるでしょう。

投資や売買の際、最も注意したいのが空室リスクです。
利益率の高い物件を購入したとしても、借り主が現れなければ収入は得られません。
そのため不動産を購入する際は綿密な調査をする必要があるのですが、アンケートでも確認できるように山手線沿線は人気の駅が集中しています。
副都心をはじめとして五反田や高田馬場など、商業的に発展している地域が多いことから利便性は都内においてもトップクラス。
また朝や夕方のラッシュ時には数分感覚で電車が走っているため、中心駅から少し離れていても交通アクセスに悩むことはありません。
ほかのJR各線や東京メトロなどに乗り換え可能な駅が多いことから、ビジネスマンはもちろん、学生さんからも注目されています。

企業や大学の都心回帰が進んでいる今、23区内への人口流入が続いている状態です。
今後はますます山手線沿線の賃貸需要が高まると予想されます。
手堅い不動産投資を考えている人は山手線沿線を選択肢に入れてみてください。

再開発が進む「恵比寿」

東京都渋谷区にある恵比寿。
渋谷駅の隣にありながら、その様相は大きく異なります。
テレビ番組や雑誌などのメディアで「オシャレな街」として紹介されているとおり、洗練された雰囲気が漂う街です。

JR恵比寿駅東口から徒歩5分の距離にある「恵比寿ガーデンプレイス」は、サッポロビール工場の跡地に作られた複合商業施設。
オフィスビル、デパート、住宅、文化施設などで構成されており、恵比寿のランドマークとなっています。
現在、この建物を参考に恵比寿では再開発が盛んに行われている最中です。
渋谷駅周辺で行われている再開発も相まって、恵比寿エリアは大きく変化しています。

駅周辺の町並みが大きく変わっている一方、住宅街エリアは落ち着いた印象です。
かつて大名の屋敷が建ち並んでいた高級住宅街が形成されていて、今もなお歴史ある豪邸が点在しています。
恵比寿は再開発地域として注目されているのはもちろんですが、富裕層の住宅需要も高いエリアです。
不動産投資用の高級マンションもこのエリアに集中する傾向があります。

かつて徳川家の屋敷があった「松濤

東京都渋谷区にある松濤は、都内でも有数の高級住宅街として有名です。
かつて徳川家の屋敷があったエリアで、地名は払い下げを受けた旧佐賀藩主鍋島家が「松濤園」という茶園を開いたことに由来しています。
茶園が閉鎖されたあとは当時の鍋島家当主・直大氏がみずから分譲を開始。
信用のおける人を対象にしたため、大企業の社長や、政治の関係者など、社会的地位が近い人が集まる住宅街として発展しました。

このように計画的に分譲が行われた背景から、現在もなお松濤には瀟洒な雰囲気が漂っています。
歴史香る屋敷が多く、経営者などの資産家の大邸宅も点在しています。

最寄り駅は渋谷駅。JR山手線をはじめとして、JR埼京線、東京メトロ各線、京王井の頭線東急田園都市線東横線が利用できるターミナル駅です。
通勤に便利なだけではなく、商業地区に近いことから、安定した需要があります。

都内有数の高級住宅街「長者丸」

長者丸とは東京都品川区に位置する高級住宅地です。
目黒駅を中心に広がっているエリアで、北では恵比寿、西は目黒、東は品川、南は五反田と接しています。
商業地が形成されている駅周辺を除くと、ほとんどが住宅地です。

長者丸とはこの地に住んでいた「長者」と、屋敷を意味する「丸」を合わせた地名だったのですが、1967年に地名の統廃合が行われた際に上大崎へと変更されました。しかし、縁起がいい名前であることから、現在も旧名である長者丸の名を冠したマンションやアパートなどが町内各地で見られます。

最寄りの目黒駅は渋谷駅から山手線で約5分、新宿駅から約12分、池袋駅から約21分の距離にあり、電車移動にすぐれています。
JR山手線以外にも東京メトロ南北線東急目黒線都営三田線が利用可能。
利便性だけではなく、住環境も重視したい富裕層から注目されているエリアです。

山手線沿線における不動産地価の推移

JR山手線沿線の公示地価(2014年)は1平方メートルあたり平均203万円で、坪単価は平均671万円となっています。
前年との変動率は+5.9%です。
変動率だけを見ると過去5年間下がり続けていましたが、これは2007年に前年比+22%、2008年に前年比+21%の高騰があったためと考えられます。
公示価格を見れば1996年以降は安定しており、大きな変化は見られません。
恵比寿や松濤のある渋谷区や、長者丸がある品川区も同様の推移を見せており、ここ15年の地価は安定傾向にあります。

山手線沿線では、高級住宅地以外にも新宿駅や渋谷駅を中心として再開発が行われている最中です。
なかでも五反田駅周辺はオフィスビルをはじめとして、タワーマンションなどの富裕層向け不動産も数多く登場しています。
品川駅~田町駅間は東京オリンピックに併せて新駅の開業が発表されている地域であることから、沿線のなかで最も注目されているエリアのひとつです。

2014年現在、都心部を通る山手線全域において地価の上昇が見られます。
再開発や新駅登場などで盛り上がりを見せている山手線沿線。
投資・売買用の物件を探すにはベストなタイミングといえるのではないでしょうか。