魅せる収納を実現できる住宅の探し方

高級住宅への引越しを考える際、自分の趣味で集めたアイテムなどを飾り、魅せる収納をしたいと考える人もいるかと思います。
整然と並べられたミニカーやスニーカー、全体が本棚になっている壁など、思いどおりの空間を作るチャンスです。
そこで、魅せる収納を実現する注意点や、逆に高級住宅向けの隠す収納方法を紹介します。

収納スペースが充実している一戸建てにはこのような物件があります

魅せる収納を実現するために注意したいこと

魅せる収納をする場合、膨大なコレクションをズラリと並べ壮観な眺めを演出するか、個々のコレクションを活かす展示をするかという選択があります。
大量のコレクションを展示する場合に必要となるのが大きな棚です。
このとき、気を付けなければいけないのが、展示する部屋の「天井高」と棚の「高さ」の関係です。
現在、日本では建築基準法という法律で、居室の天井高は2.1m以上と定められています。
現実的には、平均2.4~2.5mの高さがあるようです。
ですから、2.4m以下の棚を買えば大丈夫です。
天井高とほぼ同じ高さの2.4mの棚であれば、壁一面にコレクションを展開できるでしょう。

しかし、ここには2つほど注意したいことがあります。
まず、建築基準法に沿った建物でも、展示する部屋が居室でない場合です。
前述したように、法律で定められているのは、あくまで居室の天井高です。
居室の定義としては「人が長くいる空間」という解釈で、太陽光の入る部屋を指しています。
したがって、この居室の定義にあてはまらない部屋は納戸という扱いになります。
住宅メーカーによっては、「サービスルーム」といった名称になる場合もあるでしょう。
このような部屋の場合、天井高が2.1m以上とは限りません。
特に2階建て住居の場合、真上が浴室だとかなり低い可能性もあります。
住宅選びの際は、展示ルームにする予定の部屋の特性を、きちんと確認しておきましょう。
また、建築基準法以前の住宅では、2.2m前後で設計されている可能性もありますので注意が必要です。
天井高の問題をクリアしても、まだ安心してはいけません。

次に大切なのは「地震対策」です。
いくら建物自体が地震対策に優れていても、コレクションを飾った棚が倒れない保証はありません。
そこで、棚が倒れないように地震対策をするのですが、つっぱり棒などは横揺れによって弾かれてしまうこともあるようです。
特に高層住宅の上階は危険です。
そこで確実なのが、鎖などを使って壁に固定する方法です。
ただし、この方法を実施するためには、壁に穴を開けてネジ留めする必要がありますが、壁の材質がネジ留めに耐えられる強度があるかどうかはわかりません。
特に壁が石膏ボードなどの場合は、穴を開けるだけ無駄でしょう。
鎖を固定するために使える柱が近くにあることを、事前に確認しておきましょう。
また、棚自体の強度も重要です。
デザイン性を優先させすぎて、強度が足りない棚を選択しないように注意しましょう。
このように、魅せる収納をするには、さまざまな注意が必要です。
そこで、いっそのことリフォームやリノベーションを視野に入れて住宅を探し、職人さんにベストの部屋を作ってもらうのもおすすめです。

高級住宅に使える“隠す”収納テクニック

魅せる収納をした場合、普通の収納よりスペースが減る可能性があります。
また、収納しきれないコレクションが出てくるかもしれません。
そんなとき、安っぽい収納棚を追加しては、せっかくの高級住宅が台無しです。
そこで、おすすめなのが、上面が畳になった収納ボックスです。
このアイテムなら、畳の下の収納スペースを得られるだけでなく、数個並べて小上がりの「和の空間」を作ることもできます。
有名メーカーだけでなく、さまざまな会社が発売していますので、一度検討してみてください。
また、リフォームやリノベーションを計画しているなら、床下を利用した収納場所を確保する手もありますので、格段に選択肢は増えますよ。

地下室を利用したコレクション収納

これまで、魅せる収納と隠す収納を紹介しましたが、その両方を兼ねそろえたのが「地下室」を利用する収納です。
日本では建築基準法の規定により地下室を作ることは難しかったため、地下室付きの物件はなかなかありませんでした。
しかし、最近では規制の緩和によって地下室を作りやすくなりましたので、以前に比べて物件は増えてきています。
地下室の収納で特におすすめなのが、ワインコレクションです。
地下室は1年を通して温度変化が少なく、ワインの保存に最適な温度や湿度が保ちやすい空間です。
したがって、地上階のように飾ることでダメージを受けたり、ワインセラーにしまうことでコレクションを見せられなかったりということはありません。
ワインコレクターならではの、「見せたいのに見せられない」悩みを一挙に解決できるのが地下室なのです。
なお既存物件に地下室を増築することは、最新の技術を用いれば不可能ではありません。
しかし、増築するためには重機などを乗り入れできるスペースがあるかどうかなど条件もきびしく、難度は高めのようです。
また、庭に地下室を作ることなら比較的容易ですが、こちらも上記のような条件はあります。
したがって、増築は基本的に選択肢に入れないほうがよさそうです。