筑波大学附属駒場中学校・高等学校のご紹介

筑波大学附属駒場(つくばだいがくふぞくこまば)(通称筑駒)中学校・高等学校は東京都世田谷区池尻4丁目7-1に位置する中高一貫の国立男子校です。
2015年実績では現役生の約半数が東京大学に進学しており、都内屈指の進学校とのイメージのみが先行しがちですが、自由な校風や独自の課外活動、海外交流の取り組みと多くの魅力をもつ学校です。

柔軟な思考法を養い個性を伸ばす教育

筑駒中学校・高等学校は旧東京農業教育専門学校を母体に、1947年の新学制改革に伴い創立。
1978年に現在地に移り筑波大学の附属校となった歴史ある学校です。

東大への進学率の高さにのみ注目が集まりがちですが、予想に反して特別な受験対策授業は一切ありません。
通常の授業では柔軟な思考方法を養う「拡充型」の教育を基本とし、教科書の内容をなぞる従来の教授法とは一線を画した方法で中高6年間の一貫教育を行っています。

生徒の自由を尊重する校風で制服も細かな校則もなく、音楽祭や文化祭、体育祭などのイベントはもちろん課外活動にも熱心に取り組んでいる生徒がほとんどです。部活動では囲碁・将棋・ジャグリングなどの大会で国内トップレベルの成績を収めているほか、数学オリンピックなどで活躍する生徒もいます。

また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校でもあり、筑波大学で最先端の研究に触れるなどの機会が設けられていることも同校ならではの特徴といえます。
さらに台湾や韓国の学校との間で、自然科学や数学分野に関する研究の資料作成から発表までをすべて英語で行う学術交流も行っており、こうした取り組みのせいか海外に目を向け、米国ハーバード大学や英国オックスフォード大学など海外の大学に進学する生徒もいるようです。

筑波大学附属駒場中学校・高等学校周辺情報

筑駒中学校・高等学校は同じく東大合格者を多く輩出することで知られる進学校・駒場東邦中学校に隣接する形で世田谷区の東端・池尻に位置しています。
学校の周りは低層住宅と戸建てを中心とした開けた住宅地で、すぐ北側には東京大学駒場キャンパス、その周辺は高校や中学校が多く点在する文教地区です。
渋谷駅までおよそ1~2km、歩いても約20分程度という立地のよさから、渋谷方面に通勤する人々にとって人気があるエリアです。

学校の最寄り駅は京王井の頭線駒場東大前駅と東急田園都市線池尻大橋駅で、このうち東急田園都市線を利用すれば上野毛をはじめ用賀、瀬田、二子玉川、等々力などの世田谷を代表する高級住宅地エリアまで約10~15分でアクセスが可能です。
通勤にも非常に役立ちます。

近年、オフィス街・ショッピングタウンとしての開発が目覚ましい二子玉川地区ですが、多摩川の自然保護を徹底してきたため驚くほど多くの自然が残されていることは見逃がせません。
また、まるで山の中のような自然が残る等々力渓谷と散策にうってつけの緑道、日本と東洋の美術品を納めた五島美術館などの豊かな緑と文化施設が数多く点在する中に、藩屋敷跡地などを利用してできた広い敷地の住宅や低層マンションが閑静な住宅街を形作り、静かな生活を望まれる方には最適のエリアとなっています。

あらゆる分野に通用する基礎力を養う

筑駒中学校・高等学校の出身者は政治家、官僚、自然・社会・人文科学分野の大学教授、その他文学、美術、経済界、文化芸能などのあらゆる分野で枚挙にいとまがなく、この点からも多彩な個性を伸ばし活かす教育が実践されていることが推察できる結果となっています。
もしお子さまが入学を希望するのであれば、周囲の環境作りも含めて早めに準備を始めてみてはいかがでしょう。